ライフスタイル
2025年2月7日

なぜ?リップを塗っても唇がすぐ乾く!美容家に相談してみた (2/2)

原因2 紫外線を浴びている

紫外線は、皮膚から水分を奪います。そのため、紫外線を浴びる機会が多い人は、保湿しても乾燥しやすいです。

外での活動が多く唇が乾燥する人は、日焼け止め成分の入っているリップや、保湿効果の高いリップを使うと紫外線ダメージを軽減できるでしょう。

原因3 マスクが擦れる

マスクを着用すると、摩擦が生じます。摩擦によりリップクリームが取れやすく、乾きやすいです。

マスクを着用する前には、「リップクリームを塗る→ワセリンを重ね塗りする」のがおすすめ。摩擦から唇を保護できます。

乾燥するのにファンデすぐ崩れる民へ。このベースメイクのやり方、試してみて【手順は3つ】

いますぐやめて! 乾燥を招くNG行動

徳満さん:「唇を舐める」「無理に皮をむく」「雑にクレンジングする」といった行動は、乾燥の原因につながります。

NG行動1 唇を舐める

唇を舐めると乾燥が進み、さらに悪化する可能性があります。

唾液が蒸発する際に、唇の水分も一緒に奪ってしまうので乾燥しやすくなります。

NG行動2 無理に皮をむく

無理に皮をむくと、古い角質と一緒に新しい角質まで剥がされてしまい、余計に唇が荒れてしまいます。出血する場合もあるので、やめましょう。

皮むけが気になる場合は、湯舟に入りふやけた唇を、やさしく濡れタオルでなでて取れる皮だけ取りましょう。

NG行動3 クレンジングや洗顔料にも注意

コットンで強く擦るなど、クレンジングを雑に行っていると皮がむけやすくなります。

また、洗浄力が強いクレンジング剤を使用するのもNG。唇は皮が薄く刺激に弱いため、洗浄力が強いと荒れる原因になります。

現役CAの栄養士が教える「乾燥肌にいい食べ物」と「避けるべきもの」

すぐ乾く人は試してみて! 唇の正しい保湿方法

徳満さん:できればリップクリームやバームを手のひらで温めて、塗り方は「縦じわに沿って」塗りましょう。

その後、ワセリンなど保湿剤を重ねて塗ってください。

リップクリームが固いまま塗ると、唇に刺激を与えてしまうため、体温で柔らかい状態にしておくのがおすすめです。

1日何回リップを塗ればいい?

リップクリームは、1日3〜5回を目安に塗りましょう。飲食時や会話時に唇を動かすと、リップクリームは取れてしまいます。適宜塗り直しましょう。

あまりにも高頻度で塗り直すと刺激になり、かえって乾燥するので注意してください。

リップを買うときの参考にしたい!唇の症状別おすすめはコレ

徳満さん:唇の状態やお悩みに合わせてリップクリームや保湿アイテムを選ぶと、早めにお悩みを解消できる可能性があります。

おすすめの成分やリップの種類をチェックして、お買い物の参考にしてみてください。

▼リップクリームの選び方

お悩み おすすめのリップ
乾燥 ・ヒアルロン酸、コラーゲン入りなどの高保湿のタイプ
・柔らかいテクスチャーのもの(バーム状・クリーム状など)
ひび割れ ・ワセリンなどの保護力が高いもの
・柔らかいテクスチャーのもの(バーム状・クリーム状など)
皮むけ ・ワセリンなどの保護力が高いもの
炎症 ・グリチルリチン酸などの抗炎症作用を持つ成分入りのもの
血色感がない ・色付きのもの

唇の乾燥には、病気が潜んでいる可能性も⁉

唇の乾燥についてネットで調べると、「病気」「内臓」というワードが出てくるので心配なんですが、大丈夫でしょうか?

徳満さん:一概には言えませんが、唇の乾燥は、病気の可能性も考えられます。

・口角の炎症が治らない
・唇が腫れあがっている
・かさぶたが治らない

こうした症状が続く場合は、注視しましょう。唇が乾燥する症状が出る病気は、下記のようなものが考えられます。

口角炎 口角に起きる炎症。皮むけ・かさぶたなどの症状が起きる。
胃腸炎 胃腸が荒れて、痛みを起こす病気。
胃潰瘍 胃に潰瘍ができる病気。腹部に強い痛みが生じる。
胃がん 胃にできるがん。進行するまで気付きにくいが、食欲低下・吐き気などの症状が出る。
大腸がん 大腸にできるがん。進行するまで気付きにくいが、血便・便秘などの症状が出る。

しかし「唇の乾燥=病気」というわけではありません。心配なときは、医療機関を受診しましょう。 

唇を変えるならどう変えたい? 29%の女性が求める魅力的な唇とは

監修者プロフィール

徳満友美

株式会社Luce/健康検定協会。日本エステティシャン協会認定フェイシャルエステティシャン大手エステティックサービスの提供、技術営業指導員を経て、化粧品、健康食品会社にてスタッフ育成、その後美容皮膚科にて運営、企画を行う。株式会社Luceでは健康、医療情報メディカルアカデミーを担う。

<Edit:編集部>

1 2