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2025年3月6日

「にんじんや春菊はシミ予防になる」って本当?管理栄養士に聞いた (2/3)

βカロテンの「肌への効果」は偉大! 潤いやニキビ予防まで

望月さん:βカロテンには、肌を紫外線から守ること以外に「肌に潤いを与える」「ニキビを予防する」などの肌に嬉しい効果が期待できます。

そもそもβカロテンとは、緑黄色野菜等に多く含まれている「カロテノイド」という色素の一種です。高い抗酸化力を持つことが、特徴として挙げられます。

また、体内でビタミンAに変換されることで、免疫力や皮膚粘膜の機能をサポートしてくれると考えられています。

肌に潤いを与える効果が期待できる

βカロテンは、乾燥肌の方や肌が荒れやすい方におすすめです。強い抗酸化作用により、肌や粘膜を正常に維持する働きがあります。

さらに、肌のターンオーバーを促進する作用もあると考えられます。そのため、きめ細かい肌づくりをサポートする効果も期待できるでしょう。

ニキビを予防する効果が期待できる

ニキビの原因となる皮脂の過剰分泌を抑える働きがあると考えられています。

また、βカロテンの作用によって、肌のターンオーバーが促進されます。毛穴詰まりの解消や、肌のバリア機能向上にもつながると考えられています。

では、そんなβカロテンを多く含む食べ物には、どんなものがあるでしょうか。

βカロテンを多く含む食材は?

望月さん:βカロテンは、主に緑黄色野菜や果物から摂取することができます。

β-カロテンを豊富に含む食品

  • 野菜類…にんじん、ほうれん草、春菊、かぼちゃ、トマト、ブロッコリー、モロヘイヤ、パセリ、ケール など
  • 果物類…みかん(柑橘類)、メロン、マンゴー、すいか など

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どれくらい食べればいい? 1日の摂取量の目安

望月さん:野菜の1日の目標摂取量は350g以上です。そのうち120g以上を、βカロテンが含まれる緑黄色野菜の摂取として推奨しているので、これを目安にするといいでしょう。

▼βカロテンを含むビタミンAの1日の推奨量

男性
18~64歳 850~900μgRAE※
65歳以上 800~850μgRAE
女性
18~64歳 650~700μgRAE
65歳以上 650~700μgRAE

※一日に摂取するビタミンAの基準値や、食べ物に含有されるビタミンAの量には、「レチノール活性当量(μgRAE)」という値が使用されます。レチノール活性当量とは、 次の値の合計です。

・動物性食品に含まれているレチノールの量
・植物性食品に含まれているβカロテンなどのカロテノイドが、体内でビタミンAとして作用する場合の換算量

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