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2025年5月12日

歯磨きやうがいができない時の「口臭ケア」、ベターなやり方は?歯科医が解説 (1/2)

口臭は「口の中の汚れが原因」であることがほとんどだと、歯科医・菊地 由利佳先生は言います。実は逆効果になりかねない口臭ケアもあるのだとか。周りが指摘しにくいニオイのこと、正しい口臭ケア方法について学んでいきましょう。

口臭の原因、知っていますか? 「口内の汚れ」がほとんどです

菊地先生:口臭の原因はさまざまありますが、「口内の汚れが主な原因」であることがほとんどです。

食後に歯を磨かなかったり、磨き残しがあったりすると口の中に残った食べ物が腐敗し、異臭のガスが放出されます。特に歯と歯の間に長い時間取り残された汚れ(プラーク)は、強い異臭で口臭の原因となります。

もしたとえるなら「口の中が生ごみを入れたゴミ袋と同じ状態」。口内の汚れが一番の口臭の原因であることが多いです。

その他の原因には、以下のようなものがあります。

・歯周病、口腔(こうくう)乾燥症など口内の病気による口臭
・ニンニクなど臭いの強い食品による口臭
・胃腸など口内以外の疾患による口臭

思い当たる口臭の原因がないか、確認しましょう。

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菊地先生:口臭ケアには口内を清掃してあげることが大切です。歯ブラシ以外のケアを併用して、口臭ケアをしましょう。

「歯間ブラシやデンタルフロス」歯間部をキレイに

上で述べたとおり、歯と歯の間にたまった汚れが強い異臭の原因になります。歯間部を掃除できる歯間ブラシやデンタルフロスを使って、口臭の原因を取り除きましょう。

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「舌ブラシ」舌にこびりついた汚れを取る

歯だけではなく舌の表面にこびりついた舌苔(ぜったい)も、口臭の原因になります。舌をきちんとケアしている方は少ないです。

歯ブラシだと傷つけてしまうので、専用の舌ブラシで舌苔を優しく落としてあげましょう。

「口内を潤すスプレーやガム」口内の乾燥を防ぐ

口の中が乾燥していると、細菌が増えて口臭が増します。口内を潤すスプレーや、唾液の分泌を促すキシリトールガムなどが効果的です。

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