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2018年4月19日

運動不足を自覚している女性、8割。しかし身体を動かすのは「面倒」「時間がない」という結果に

 皆さん、定期的に体は動かせていますか?

 株式会社オレンジページが、全国の成人女性を対象に、「運動」について調査を実施。自分のことを「運動不足だと思う」人が、全体の8割にのぼるという結果を発表しています。

「おなかのぜい肉」や「体のラインのたるみ」で運動不足を実感

 最近では、週末に体を鍛えるイベントやマラソン大会など、各地で運動に関する催しが開かれています。しかし、今回の調査はそうした潮流とは裏腹な結果となりました。

 まず、アンケートに答えた成人女性のうち、53.0%が「自分のことを運動不足だと思う」と回答、28.1%が「やや運動不足だと思う」と答えました。合計すると、実に8割を超える方々が、自分のことを「運動不足」と認識していることになります。

 では、女性たちはどうして、自分のことを運動不足だと思うのでしょうか。気づいたきっかけについて見てみると、「運動らしいことをほとんどしていない」が70.0%、「おなかのぜい肉が増えた」が56.5%、「筋肉が落ちて、体のラインがたるんできた」が51.9%といった、体型や体の動きに変化が出てきたところをポイントにあげている方が多く見られます。

「忙しい」「面倒」と感じる女性たち

 今回の調査によれば、週に1回以上運動している人は、全体の37.6%。つまり、6割以上の人は、定期的に体を動かしてはいないという結果です。

 でも、なぜ運動をあまりしないのでしょうか。その理由について見てみると、「運動自体がめんどう、おっくうだ」という回答が52.8%、「時間がない」という回答が41.6%といった結果になりました。忙しい日々に追われ、また、運動がおっくうでもあり、体を動かすことが後回しになっているようです。

 しかし、そんな運動不足の方々も、「ながら運動」には努めている様子。ながら運動の実態について見てみると、「ちょっとストレッチ(のびなど)をする」人が76.4%。「速足で歩く、乗りものに頼らずに歩く」人が56.8%、「買いもので荷物を持つ」人が39.1%など、生活しているなかで、ちょっとした合間を見つけて体を動かすよう工夫している実態が見えてきます。

 食事の支度や、仕事などに追われる彼女たちにとって、あらかじめ運動の時間を設けるのは、なかなか難しい状況。無理なく続けられる「ながら運動」が、現代女性に求められているようです。

「ヨガ・ピラティス・ストレッチ」が現代女性にマッチ!

 ゆるい「ながら運動」しかできていないという運動不足の方々も、「今後、もっと運動しようと思う」人が66.3%いることからもわかるように、「このままではいけない」と危機感を抱いている様子が今回の調査では見えてきています。

 ただし、「少し走っただけで息切れがすごい」といった声に代表されるように、運動不足の方々は体力・筋力には自信がありません。そのせいか「これからやってみたい運動」では、初心者でも気軽に始められる、きつくなさそうなエクササイズが並びました。

 1位は、自宅で取り組んでいる人も多かった「ヨガ・ストレッチ・ピラティス」で49.0%、2位は「ウォーキング」39.0%で、3位は「水泳・アクアビクス」18.8%といった結果になっています。

 何でもそうですが、運動も、最初の1歩がなかなか踏み出せないもの。世間の女性の声からもわかるように、運動不足に悩んでいる方は、まずは簡単なヨガやストレッチなどのエクササイズからスタートし、順を追ってハードなメニューに移行していくというのも、これからの運動のはじめ方としていいのではないでしょうか。

<Text:辻村/Photo:Getty Images>