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横浜DeNAベイスターズが導入したベースボールトレーニングVRシステムの実力│デジタルでスポーツの勝利をつかむ #3〈野球×デジタル 前編〉 (1/2)

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 横浜ベイスターズとして日本一に輝いたのが1998年。その後は、優勝から遠のいてしまい、低迷が続いていた。だが2011年に横浜DeNAベイスターズとなってからは、成長を遂げ、2017年はリーグ3位からクライマックスシリーズを勝ち進み、広島カープを破りみごと日本シリーズ進出を果たす。そんなベイスターズが2017年から導入した新たなトレーニングシステムをご存知だろうか?

アメリカ生まれの画期的なVRシステム

 日本球界初の導入となるVRシステム「iCube(アイキューブ)」は、アメリカ合衆国のベンチャー企業であるEON Sports社が開発したVR(バーチャルリアリティ)を用いて行う、最先端のベースボールトレーニングシステムだ。2015年より横浜スタジアムに導入しているボールトラッキングシステム「トラックマン」に蓄積されたデータに加え、撮影した映像を組み合わせ 実際の投手の投球をリアルに再現している。

 ヘッドマウントディスプレイを着用することで投球の速度、球筋、伸び、変化球のキレなどをリアルに体感できるのはもちろん、蓄積されたデータの中から対戦投手や球種などを自由に選択できる。試合に向けて、より実践的な準備を可能にした画期的なシステムだ。

「2016年くらいからVRをスポーツに活用しようという話がありまして、メジャーリーグでも導入されていることを知ったのですが、それが『iCube』でした。私と当時の社長である池田(純)で実際に見に行くと『これはすごいな』ということで導入を決めました。」

 そう話すのは、チーム統括本部 チーム戦略部 部長の壁谷周介氏。テクノロジーの活用が進んでいるというメジャーリーグ。この「iCube」もフロリダ州トロピカーナ・フィールドを本拠地とするタンパベイ・レイズなどが先んじて導入しているという。横浜スタジアムの専用ルームで使用でき、試合前のチェックとして選手が利用している。主な使い方は、対戦チームの投手を想定したバッティング練習だが、想定外の使い方も見えてきた。

「まずバッターが、当日に対戦する投手の実際の映像と球筋を見てタイミングをとる、というのが1つ目の使い方。2つ目は『こんな使い方もあるのか!』と思った方法で、ピッチャーが打者目線の自分の球筋を見てみたいと言って、振り返りに使っています。たとえば、今永(昇太)選手などは、すごく興味を持って使ってくれています。3つ目が捕手。これも想定外ですけど、ピッチャーのボールに対するキャッチングやブロッキングは試合とかブルペンでしかできなかったんですが、「iCube」を使ってキャッチングやブロッキングの練習をしています。新しいピッチャーと組む場合もあり、慣れてないこともあるので、重宝しているようです」

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