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「運命をねじ伏せるような人生こそが、あらゆることを可能にしていく」。ピンチがあるから学び、改善できる|連載:VALX 只⽯昌幸社長に聞く“ピンチの切り抜け方”#8 (1/2)
プロテインやサプリメント、アパレル、フィットネスジムなどを展開する『VALX(バルクス)』は、フィットネス業界において急成長を続けている。ボディビル界レジェンド山本義徳氏とタッグを組み、3期連続の増収、約4年で1360%成長するなど、もっとも勢いのあるフィットネスブランドとなっている。
前回は、問題が起きたとき部下や後輩に“怒る”より“仕組み作り”の重要性をお届けした。今回は最終回。成功者に欠かせない「行動力」と、ピンチな状況の捉え方について、只石社長ならではの考えを聞いた。
──藤田社長、山本先生への熱烈なアプローチによる成功。行動力のアリ・ナシを左右する要因とは。
編集部:人生ヒストリーやこれまでのエピソードから、只石社長は行動力があるなと感じています。たとえば六本木で(株式会社サイバーエージェントの)藤田社長に声をかけ、レジェンドボディビルダーの山本義徳先生に何度もアプローチをするなど。なかなか行動に移せない人も多いと思いますが、只石社長の行動力はどこから生まれるのでしょうか。
只石社長:わずかなチャンスでもあるんだったら、やらなきゃ損という感覚です。僕はビジネスにおいては何でもします。気になった人にSNSで連絡するとか、会ったこともない上場会社の社長に連絡をして『会いたいです』とか。
でも、街中で女性に声をかけるとかは絶対できないんです。恥ずかしくて。行動力があると思ってもらえるのは嬉しいですけれど、おそらく僕自身は行動力があるわけじゃないですよ。
編集部:なぜ仕事では行動力を発揮できるのでしょうか。
只石社長:おそらく、そんなにプライドがないからです。でも、女性に関してはどこかでプライドがあるのかもしれません。断られたら恥ずかしいとか。そう思うってことは、どこかで『自分ちょっとイケてる』みたいな気持ちがあるからだと思うんです。
もし上場会社の社長さんにアプローチをして、断られたとしても、それは当然ですから気にしないです。だって僕の会社はまだ上場もしていないし、(どこかで)お会いもしてないし、断られるのは当然だと思うんですよ。
でも女性に関しては、(断られると)俺、イケてないのかなぁとか思っちゃう。ショックが大きすぎるんですよね。プライドとか、自分は断られるはずがないって思い込んでるから行動できないのかなって。
ちなみに僕、山本先生には4回くらい断られていますからね。でも一切ショックとかは受けなかったですね。(当時は)まだ実績もないし、当然だよなと。でも、社員たちがもう山本先生ありきで計画を始めちゃってましたからね。
編集部:もしもあの時、六本木で藤田社長に会わなかったら、山本先生とタッグを組めなかったとしたら、その後どうなっていたと思いますか?
只石社長:『藤田社長と出会っていなかったら今はない』というぐらい感謝はしていますが、藤田社長と出会えていなくても、アメブロ日本一になっていたと思います。
よく山本先生と出会ってなかったらとか聞かれますが、そうだとしても同じくらいのクオリティのものはできていたんじゃないかなと思いたいんですよね。当時から狙っていましたので。 “日本一になる”って。
山本先生を口説き落とせなかったとしたら、山本先生なしでどう戦うかを人に聞きまくったと思います。運命をねじ伏せるような人生こそが、あらゆることを可能にしていくと思っているので。
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