「なんでそうなる?」しゃべる内容がズレる人の思考回路とは (1/3)
「質問したのに、全然違う話が返ってきた」「途中から何の話をしているのかわからなくなった」そんな経験、一度はあるのではないでしょうか。悪気があるわけではないのに、なぜか話が噛み合わない人がいます。
会話の「ズレ」にはどんなパターンがあるのか、ズレる人の頭の中では何が起きているのか、そして自分自身のコミュニケーションを見直すためにできることとは。
保健師やメンタルヘルススペシャリストの資格を持つ株式会社TAYORI代表取締役・奥野実羽心さん監修のもとお届けします。
「話がズレる」と感じる会話にはいくつかパターンがある
会話のズレは一種類ではありません。よく見られるパターンを整理してみると、それぞれに異なる原因が隠れていることが見えてきます。
質問に対する答えがずれる
「明日の会議、何時からだっけ?」と聞いたら、「そういえば先週の会議もバタバタしてたよね」と返ってくる。
質問に対して直接の答えが来ない、あるいは関係のある話なのに核心が抜け落ちているのが「答えがズレる」パターンです。
このタイプの会話では、聞いた側は同じ質問を繰り返さなければならず、やりとりの効率が悪くなります。また、「ちゃんと聞いてくれていない」という印象を相手に与えやすく、信頼関係にも少しずつ影響が出てくることがあります。
途中で論点が飛ぶ
話している最中に、気づいたら全然別の話題になっている「論点が飛ぶ」パターン。たとえばプロジェクトの進行について話し合っていたはずが、いつの間にか個人的なエピソードの話になっていたなどです。
話している本人の中では「つながっている」感覚があるのですが、聞いている側からすると文脈がつかめず、「今、何の話をしているんだろう」と置いてけぼりになります。
相手の知りたいことと、自分の話したいことが食い違う
相手が「結論」を求めているのに、こちらが「経緯」を丁寧に話し続ける。相手が「事実」を知りたがっているのに、こちらが「感想」を語り続ける。
情報の種類そのものがかみ合っていない状態です。
このパターンは、単なる「うっかり」ではなく、相手の立場や文脈への想像力の差が影響していることも多く、繰り返されるとコミュニケーションに深刻な行き違いを生むことがあります。

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