「なんでそうなる?」しゃべる内容がズレる人の思考回路とは (2/3)
しゃべる内容がズレる人の頭の中では何が起きている?
会話がズレる人は、決して「話を聞いていない」わけではありません。むしろ、頭の中では懸命に情報を処理しているケースがほとんどです。では、何がすれ違いを生むのでしょうか。
「連想」が優先されている
人は話を聞きながら、関連する記憶やイメージを自動的に引き出します。この連想の動きが活発な人は、相手の言葉をきっかけに自分の思考がどんどん展開していきます。
「会議」と聞けば「先週の会議」→「あのとき困ったこと」→「そういえばあの話」と連想されていく。本人にとっては自然な流れなのですが、聞き手にはズレた返答として届きます。

「自分の文脈」に引き寄せている
会話の中で「自分が伝えたいこと」「自分が気になっていること」が先に頭を占領してしまうと、相手の質問よりも自分の関心事が優先されます。意識的なわけではなく、処理の優先順位が無意識に決まっている状態です。
「自分基準」で話を展開してしまう傾向が強い人ほど、このパターンに陥りやすいといえます。
「聞く」と「答える」が同時にできていない
話を聞きながら返答を考えるというマルチタスクは、実はかなり難しいことです。
相手の話をすべて受け取り切る前に返答モードに入ってしまうと、最後まで聞かずに「たぶんこういう話だろう」と先読みして答えてしまうことがあります。
この「早まった解釈」が、ズレた返答を生む原因になります。
ワーキングメモリの容量が関係している場合も
会話では、直前に言われたことを頭の中に保持しながら、次の言葉を処理するという作業が同時に行われています。
この短期的な情報保持の容量(ワーキングメモリ)には個人差があり、容量が圧迫されると情報の一部を取りこぼしやすくなります。
脳の認知特性として、複数の情報を同時に処理するのが苦手なタイプの人もいますが、この「情報の保持と処理」に困難さが生じやすいことが知られています。
ただしこれは「努力不足」ではなく、情報処理のスタイルの違いとして理解することが大切です。

「相手が何を求めているか」の把握が難しい
会話では、言葉そのものだけでなく、相手の表情、声のトーン、文脈から「本当に知りたいこと」を読み取る必要があります。この「行間を読む力」に差があると、文字通りの受け取り方と相手の意図の間にギャップが生じます。
「なんでそこに反応するの?」という感覚は、この受け取り方の違いから来ていることが多いのです。
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