「なんでそうなる?」しゃべる内容がズレる人の思考回路
ヘルス&メンタル
ライフスタイル
2026年5月12日

「なんでそうなる?」しゃべる内容がズレる人の思考回路とは (2/2)

ワーキングメモリの容量が関係している場合も

会話では、直前に言われたことを頭の中に保持しながら、次の言葉を処理するという作業が同時に行われています。

この短期的な情報保持の容量(ワーキングメモリ)には個人差があり、容量が圧迫されると情報の一部を取りこぼしやすくなります。

脳の認知特性として、複数の情報を同時に処理するのが苦手なタイプの人もいますが、この「情報の保持と処理」に困難さが生じやすいことが知られています。

ただしこれは「努力不足」ではなく、情報処理のスタイルの違いとして理解することが大切です。

「相手が何を求めているか」の把握が難しい

会話では、言葉そのものだけでなく、相手の表情、声のトーン、文脈から「本当に知りたいこと」を読み取る必要があります。この「行間を読む力」に差があると、文字通りの受け取り方と相手の意図の間にギャップが生じます。

「なんでそこに反応するの?」という感覚は、この受け取り方の違いから来ていることが多いのです。

会話のズレを減らすためにはどうしたらいい?

「ズレる」側にいると気づいた人も、「ズレを感じる」側にいる人も、関係をより快適にするためにできることがあります。

ズレる側:「何を聞かれているか」を一度確認する習慣をつける

返答する前に、「相手が求めているのは事実か、感想か、アドバイスか」を意識する習慣を持つだけで、ズレは大幅に減ります。

答えが出てくる前に話し始める癖がある人は、一拍置いて「質問の核心は何か」を確認する時間をつくるだけでも変化が生まれます。

ズレる側:「結論から話す」を意識的に練習する

日本語の会話では、説明を先にして結論を後に持ってくる構成が多くなりがちです。しかし、相手が「答え」を知りたがっているときに「経緯」が長く続くと、不満やストレスが蓄積します。

「結論→理由→補足」という順で話す練習を積むことで、相手に伝わりやすいコミュニケーションに近づけます。

両方:話の「ゴール」を共有してから始める

質問をする側も意識すべきことがあります。「ちょっと相談があるんだけど」と切り出すとき、その相談が「ただ聞いてほしい」のか「一緒に解決策を考えてほしい」のかを最初に伝えるだけで、ゴールがそろいます。

これは自分が話す側のときも、聞く側のときも有効です。「今の話って、どう進めたい?」と穏やかに確認することで、ズレの発生を防げます。

ズレを感じる側:フィードバックを「評価」ではなく「確認」として伝える

ズレを感じたとき、「また話がズレてる」と判断するのではなく、「今、〇〇の話をしていたんだけど、それについてはどう思う?」と軌道修正する言い方が有効です。

相手を責めるのではなく、ゴールに戻る言葉を選ぶことで、関係を傷つけずに会話を整えられます。

ズレを感じる側:自分のパターンを振り返る

「なぜズレが起きやすいのか」を自分なりに分析してみることも助けになります。

連想が先走りやすいのか、相手の意図を読み取ることが難しいのか、返答の前に考える時間が足りないのか。原因によって、対策も変わります。

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悪意はないので怒るより「把握と対策」が有効

会話のズレは、悪意から生まれるものではありません。思考の癖、処理のスタイル、情報の優先順位の違いが積み重なって起こるものです。

「どうしてわかってくれないんだろう」と感じていた関係も、互いの「頭の中の仕組み」を理解することで、少し楽になれることがあります。

コミュニケーションは一日で変わるものではありませんが、「気づく」ことが最初の一歩です。

監修者プロフィール

株式会社TAYORI
代表取締役 奥野実羽心

代表取締役 奥野実羽心保有資格

看護師(国家資格)
保健師(国家資格・看護師の上位資格)
健康経営エキスパートアドバイザー(最上位資格・2年更新)
メンタルヘルススペシャリスト
マインドフルネスコンサルタント
第一種衛生管理者免許
片づけ収納スペシャリスト

<Text:外薗 拓 Edit:編集部>

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