インタビュー
2017年11月17日

好奇心いっぱい!習い事は「できれば月曜から金曜まであれこれ日替わりがいい!」という子でした。モーグル伊藤みき(前編)│子どもの頃こんな習い事してました #5 (2/3)

いえ、ただテレビで英語を話している人を見て、その音が好きだったんです。私、自分に新しいものが入ってくることが好きなんです。いろんな習い事で月曜日から金曜日まで全部埋めたかったくらい。お花も習いたい、書道も習いたい。一緒に遊ぶ友だちも、今日はこの人、明日はあの人。私の姉はいつも同じ人と遊んでいたんですが、私は誰かずっと一緒にいるよりいろんな人の話を聞きたい。

――いろいろなことを吸収したかったんですね。

そうなんです。好奇心が強いんです。だから「これだけをずっと続ける」という向上心は持てない。あれもこれもと散漫になっちゃう。高校のときは「語学留学したい」と言ったんですが、「えっ、スキーもやってるのに?」という雰囲気で行かせてもらえなかった。今はスキーを一生懸命やっているけれど、まだまだやりたいことは多いです。子どものときにやらせてもらえなかった夢がたくさん残っているんです。

両親がスポーツ万能という環境でした

――スキー以外のスポーツはどうでしたか。

小学校ではバスケの少年団チームに入っていました。庭にバスケットゴールを買ってくれたのでよく練習していました。小学校のクラブではソフトボール、バドミントンなど球技が好きでしたね。卓球も「やりたい」と言ったら……だいたいなんでも「やりたい」って言うんですけど(笑)、父が近くの体育館に何回も連れていってくれました。体育の先生なのでめっちゃうまいんですよ。「バレエをやりたい」と言ったときは、母がバレエ部の人に使い古しのトウシューズをもらってきてくれて。でも、トウシューズを履いてつま先で立てなかった。いつかちゃんと習いたいです。

夏休みには短期の水泳教室に強制的に通わされていました。それで父とプールに行って1キロくらい泳いでいましたね。とにかく両親がなんでもできてうまい。こんな環境ないですよね。「キャッチボールができないとだめだ」と言って、何がだめだかわからないですけど、練習用のネットを買ってくれました。

そうだ、一輪車も! 一輪車は小学校2〜3年のときに「できるまでごはんを食べさせない」というめちゃくちゃな命令があって、こけてこけてようやく乗れるようになったときの感動はヤバかったですね。いまだに乗れます。恥ずかしい話、一輪車に乗っておつかいにも行ってました(笑)。

反抗心から「スキーで社会に出る!」 

――同じ競技をしている姉・あづさ選手のことはどう思いましたか。

1 2 3