インタビュー
2018年3月8日

幼いころからボールを蹴ってきた“エリート”ではない、だからこそ器械体操の経験が自分の武器に。元サッカー日本代表・福西崇史(後編)│子どもの頃こんな習い事してました #10 (2/3)

サッカーでは自分が考える力が大切

――18歳(高校3年)、15歳(中学2年)の男の子の親御さんでもあります。息子さんの習い事は?

やはり幼稚園のころから体操をさせました。妻は水泳をしていたので、水泳も幼稚園から。どのスポーツを選ぶのも自由だけど、自分の経験から幼いころに体を動かすことは必要だと思っています。

――サッカーは?

「サッカーをやれ」とは言ったことは一度もありません。家にサッカーボールが転がっているし、練習場に連れていって遊んでいたので、自然とサッカーに親しむ環境ではありましたが。長男は高校の部活動でやっていて、高3で引退しました。次男は今もクラブチームで続けています。

――試合を見に行ったりはするんですか?

子どもの試合、見に行きますよ。自分の父親みたいにパッと行って帰ってくるというふうにはいきませんが、なるべくでしゃばらないようにはしてます。試合内容については、言いたくはなりますけど言わない。重要なところだけ少し言うくらい。

――内容に関して言わない理由は?

サッカーでは自分が考える力が大切ですし、それが社会で活かせることなので、自分で考えてほしいからです。てっとり早く解決策を知りたいのであれば教えますけど、でもどうせ親の言うことなんて聞かないでしょ? 子どもにしてみれば「自分の考えでやってるから、いちいち言うな」と思うんじゃないですか。

次男もだんだん大きくなってきて、親の言うことも聞き入れようとしている様子は伺えますが、「サッカーのことを聞くなら父親としてではなく、サッカー選手の福西として聞けよ」と言っています。

――勉強に関してはいかがですか?

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