「あの子ばっかり…」兄弟・姉妹差別を受けて育った人の特徴とは。どんな性格になりやすい? (1/4)
「なんであの子ばっかり……」兄弟姉妹の中で、自分だけ扱いが違うと感じながら育った経験は、想像以上に深い影響を残すことがあります。
親から受けた差別的な扱いは、自己肯定感や人間関係の築き方、さらには日常の選択にまで影響を及ぼしている可能性があります。兄弟姉妹差別を受けて育った人に見られる特徴と、今からできるリカバリー術をお届けします。
監修は医療法人社団燈心会理事長・ライトメンタルクリニック渋谷本院院長の清水 聖童先生です。
兄弟姉妹で対応に差をつける親、その心理を紐解く
「なぜ親は兄弟姉妹で扱いを変えるのか」という疑問に対して、まず理解しておきたいのは、多くの場合、親自身も無意識にそうした行動をとっているという点です。
親が意図的に子どもを傷つけようとしているケースは稀であり、むしろ親自身の育ちや価値観、心理的な余裕のなさが背景にあることが多いのです。
理由1 親自身の育ちが投影されている
親自身の育ちが子育てに影響しているケースは一般的です。親が自分の幼少期に「男の子は強くあるべき」「長女は我慢すべき」といった価値観の中で育つと、無意識にそれを自分の子育てにも持ち込んでしまいます。
また、親が兄弟姉妹間で比較されて育った場合、同じパターンを繰り返してしまう傾向もあります。
世代間で連鎖する育児パターンは、心理学でも広く認識されている現象です。自分が受けた育て方以外の方法を知らないため、同じことを繰り返してしまうのです。
理由2 子どもへ自分の願望を押し付け、沿わない子どもを否定してしまう
「この子は勉強ができるから将来医者に」「この子は社交的だから営業向き」といった形で、子どもの個性を見る前に親の願望が先行してしまうことがあります。そして、その期待に沿う子どもは褒められ、沿わない子どもは否定されるという差別が生まれます。
とくに、親が自分の人生で果たせなかった夢を特定の子どもに託し、その子だけに過度な期待をかけることもあります。
逆に、期待をかけられなかった子どもは「どうせ自分は」という諦めの感情を抱きやすくなります。
理由3 性別や出生順位により扱いを変えてしまう
性別による扱いの違いも、根強く残っていることがあります。
「男の子だから泣くな」「女の子なら家事を手伝いなさい」といったジェンダーに基づく差別は、現代でも多くの家庭で見られます。教育機会や習い事の選択、門限の違いなど、具体的な扱いの差として現れることも。
また、出生順位による差別もあります。長子には責任を求め厳しく育て、末っ子には甘くなる、あるいは中間子が見過ごされがちになるといったパターンです。
「お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」「末っ子だから仕方ない」といった言葉は、子どもに深い不公平感を残します。

理由4 親自身の心理的余裕のなさ
経済的困難、夫婦関係の問題、仕事のストレスなどで心に余裕がないとき、親は特定の子どもに当たりやすくなったり、逆に特定の子どもだけを頼りにしてしまったりします。
とくに、親と性格や外見が似ている子どもは、親が自分自身の嫌な部分を投影してしまい、厳しく当たってしまうこともあります。「この子は自分に似ている」という認識が、無意識の拒絶反応を生んでしまうのです。
また、手がかかる子どもとそうでない子どもがいる場合、手がかかる子どもに時間とエネルギーを取られ、結果的に他の子どもへの関心が薄れてしまうこともあります。
次:兄弟・姉妹差別を受けて育った人に出やすい「性格傾向」とは
「親からの愛情不足で育った大人」の特徴とは。こんな問題行動や思考の偏り、ありませんか?
幼少期、「親に甘えられなかった人」にはどんな特徴がある?大人になってからこんな“反動”も








