2017年9月7日

「集中力がなければ、どれだけ練習しても意味がない」。元サッカー日本代表・北澤豪が特別サッカー教室を開催

 「EPARKスポーツ」が開催する夏休み特別企画『EPARKスポーツ 夏休み親子スポーツ教室』にて、サッカー元日本代表の北澤豪さんが1日講師を務めるFOOTサッカースクールが開催されました。

 会場は東京渋谷区にある国立代々木競技場内「代々木フットサルコート」。この日は非常に気温が高く、東京都心では35度を記録する猛暑日でした。晴天の中、ぞくぞくと集まってくる子どもたち。集合の掛け声とともに、スペシャルスクールがスタートしました。

サッカーをプレーするうえで心がけたい、大切なこととは

▲第1部の参加者たち

 教室は第1部と第2部に分かれ、それぞれ一時間弱ほど。まずは第1部のメンバーが集まり、集合写真を撮りました。さあ、いよいよ教室スタート。北澤さんより、熱中症にならないよう注意喚起もありました。

 子どもたちを集めてオリエンテーション。「集中力テストするよ!」という北澤さんの言葉通り、掛け声とポーズを素早く真似する子どもたち。何度か「声小さいぞー!」と繰り返されていましたが、やがて元気な掛け声が揃っていきました。

「集中力がなければどれだけ練習しても意味がない」
「恥ずかしがらずに声を出して。試合にも通じることだから」

 北澤さんは、集中力と声出しの重要性を何度も伝えていました。

チームに分かれてウォーミングアップ

 2チームに分かれてウォーミングアップ開始。コーンに沿って走ったり、スキップをして回ったり、ボールをドリブルしながら走る。ドリブル回数も10回、7回、3回、2回など、ボールコントロールを意識させる練習となっていました。

 ボールとの距離などドリブルのコツを指南する光景も見られました。

休憩後、いよいよ試合開始!

 ユニフォームに着替えた子どもたちの表情は、心なしか緊張ぎみ。先ほどまでの賑やかな雰囲気は一転し、引き締まった空気が流れました。

 まずは「緑ユニフォームvs赤ユニフォーム」。「声出して。自分のやりたいこと言い合わないとダメ。恥ずかしがらないで」。オリエンテーション時にも繰り返した声掛けの重要性が、再び告げられます。

 続いて「紫ユニフォームvs緑ユニフォーム」。子どもたちと混じってドリブルをしたり、ハイタッチで交流する北澤さんの姿も見られました。うまく繋いでゴールできたメンバーたちに「いいねー! いいチームだね」と声を掛け、コート内の士気を高めていきます。

「まず(ボールを)止めてみて。止めてからドリブル開始」「道を見つけて」。自身で実践しつつ、子どもたちにアドバイスを送る余裕もたっぷり。

 さらに「黄ユニフォームvs紫ユニフォーム」や「緑ユニフォームvsオレンジユニフォーム」、「赤ユニフォームvs青ユニフォーム」も試合スタート。

「ぶつかりに行くより技を使え」「取られたらすぐ次!」。北澤さんの声が響きます。

試合終了!皆を集めて全体のおさらい

 試合後、全体の感想へと移ります。今日のように、知らない人同士でも声を掛け合い協力し、ボールをゴールまで持っていくという姿勢は、大人になっていずれプロで活躍する時にも共通すること。恥ずかしがっていたらサッカーにならないと、やはりここでも声を掛け合う重要性を説きました。

 そしてもう一つの重要なポイント、集中力。「試合中、どこを見て動いていたか振り返って考えてみて。プロになったら、どこを見てどう動こうとしているのか、相手にすぐバレるよ。試合中は周りを見て。10箇所以上見るところがある」と北澤さん。

 最後は子ども達と握手をしたり、頭や肩を撫でて激励を送りつつ交流を終えました。

名残惜しいながらも第1部終了

 あっという間だった第1部が終了すると、すぐに第2部メンバーが集められ、写真撮影へ。第1部の様子を見ていた第2部の子どもたちは、親御さんの声援を受けつつコート内へ集合していきました。

▲第2部の参加者たち

 全体を通じて感じたのは、北澤さんは子どもたちが実際にプロになった時のことも想定しつつ、アドバイスを行っていたということ。テクニカルなことだけでなく、サッカーをプレーするうえで必要な心構え(姿勢)まで学べた時間となりました。

<Text & Photo:編集部>