インタビュー
2017年9月29日

PASSPO☆・森詩織「バスケの練習はすごくキツいけど、仲間と一緒にいる時間がとにかく楽しかった」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#4 (3/3)

 どうですかね……? パートのおばちゃんみたいに、ずっとしゃべってる感じだったと思いますよ(笑)。

——後輩に慕われていたエピソードとして、バレンタインデーになると女の子からたくさんチョコをもらっていたそうですが。

 友チョコを合わせたら20個とかかな? バスケ部の後輩の友だちからもらうことが多かったですね。話したことない子から「詩織先輩!」って手渡されたりして。多分、バスケをやってる姿を見てくれてたんだと思うんですけど。チョコをくれた子たちには、ホワイトデーにクッキーを作ってお返ししました。

▲学生時代の写真。2列目、一番左が森詩織さん

声出しのしすぎでハスキーボイスに!?

——それ以外に印象的なことはありましたか?

 一回だけ遅刻したことがあるんです。中高合同の合宿だったんですけど、同じ部屋で寝ていた中学生メンバー全員で10分くらい寝坊しちゃって……。すぐに着替えて先輩に謝ったんですけど全然許してくれなくて。だから、とりあえずコートの脇で声出ししてました。

——それは苦い思い出ですね。でも、そういった声出しの積み重ねが、現在の肺活量と声量に結びついているのかもしれませんね。

 そうですね。ふつうに暮らしてたら大声を出すことなんてないですし。でも、私の声が低いのはこのときに1日中声を出していたせいなんですよ。喉をつぶしちゃって。それまでは、けっこう高い声だったんですけどね。

——合宿で遅刻をしなかったら、ロックにぴったりな森さんのハスキーボイスは存在しなかったわけですね。

 その可能性もありますね。友だちからも「そんなに声低かった?」って言われました。あと、この遅刻、実は続きがあるんです。午前の練習が終わって少し休憩の時間があったからみんなで昼寝していたら、また寝坊しちゃって(笑)。しかも今度は1時間。あのときのことは記憶に残ってますね。マジで焦りましたから。

——それでどうしたんですか?

 「これはもう何も言い訳できない」ってことで反省文を書いてたことにしました。でも、次の日に今度は男子バスケ部のメンバーが寝坊して、私たちのことはうやむやになったんです。

——ちなみにPASSPO☆に入ってから遅刻したことは?

 実は1回だけあります。メジャーデビューして少し経った頃だと思うんですけど、その日は早朝にひとつ仕事があって、夜はライブがあったんです。だから、空いた時間に家で寝ていたんですけど、お母さんに「詩織! 時間大丈夫!?」って起こされたのが待ち合わせ時間で。開演の時間にはなんとか間に合ったんですけど、もうあんな怖い思いはしたくないですね。

——かなりのトラウマになってるんですね。

 一回寝坊したらひとつ仕事が減ると思ってますから。今は二度寝をしたくないから、目覚まし時計も耳元に置いて絶対に1回目のアラームで起きるようにしています。30分前行動も当たり前で、待ち合わせ時間にはいつも私がいちばん乗りなんです。

⇒後編に続く!

[プロフィール]
森詩織(もり・しおり)/PASSPO☆
1992年11月8日生まれ、東京都出身。グループのメインボーカルを務める。2009年に「ぱすぽ☆」(のちに「PASSPO☆」へ改名)を結成。メンバーを「クルー」、ライブを「フライト」、ファンを「パッセンジャー」と呼ぶ、「空」と「旅」がコンセプトのグループ。2011年にメジャーデビューシングル「少女飛行」をリリースし、オリコン週間ランキングで初登場1位を記録した。ロック色の強い楽曲とパワフルなパフォーマンスはが特徴で、楽器を演奏するバンド形式の「BAND PASSPO☆」としてのライブも人気。2010年に開催された、アイドル界最大のフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL」の初回に出演していた、現在では数少ないグループのひとつ
【PASSPO☆公式ウェブページ】http://passpo.jp/
【公式ツイッター】https://twitter.com/morishixsmilin
【公式ブログ】https://lineblog.me/morishiori/

▼後編はこちら

PASSPO☆・森詩織「バスケ6年、PASSPO☆8年。続けることでわかることもある」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#4 | 趣味×スポーツ『MELOS』

<Text:森祐介/Photo:市村岬>

[お詫びと訂正:10月3日]初出時に森詩織さんの生年月日に誤りがありました。ここに訂正し、お詫び申し上げます。

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