インタビュー
2018年3月1日

NGT48・本間日陽「バレエを通じて演じることの楽しさを知った」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#9 (1/2)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 第9回に登場するのは、新潟県を拠点に活動しているNGT48の本間日陽さんです。2017年開催のAKB48選抜総選挙では13位にランクイン。また、2018年4月にリリースされる3rdシングル「春はどこから来るのか?」ではセンターを務めるなど、中心メンバーとして活躍しています。

 後編では、バレエとダンス部の両立に奮闘した日々や、アイドルを志した理由、これまでの経験が現在に活きているポイントについて伺いました。

▼前編はこちら

NGT48・本間日陽「バレエは体を使った芸術表現だということを学んだ」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#9 | 趣味×スポーツ『MELOS』

バレエと部活の両立で休みのない生活。でも充実していた

——中学生になってからは部活も始めたそうで。バレエとの両立は大変じゃなかったですか?

母から「部活もやった方が良い」と言われてダンス部に入ったんです。それで1週間のうち火、金、土、日がバレエのレッスン。月、水、木がダンス部の練習でした。本当は火曜と金曜にも部活があったんですけれど、休んでバレエに通っていて。だから、先輩から「なんで来れないの」と言われるとつらかったですね、1年生のときは特に。2年生になって生活リズムに慣れてきてからは、部活も楽しくなりました。

——部活ではどんなダンスを練習していたんですか?

いろんなジャンルに取り組んでいましたね。ジャズ、ヒップホップ、チアダンスとか。でも、それまではバレエひと筋だったので戸惑うこともけっこうあって。たとえば、ヒップホップは体の重心を下に置くんですけれど、バレエは常に体を上に向かって引き上げるから、真逆のことをしないといけないんです。だから、バレエでは「もっと引き上げて」と指導されて、部活だと「動きがバレエっぽい」と怒られるっていう(笑)。

——その経験は現在に活きていますか?

いろんな体の使い方を学べたのは良かったですね。NGT48でもさまざまなジャンルのダンスに挑戦するんですれど、ジャンルごとに特有な動きがあるので、経験値があるのは大きいなって。あと、体の可動域が広がっているのもすごく役立っています。

しっかり者に見えるけど、朝はひとりで起きられない

——バレエにダンスにと休み日が1日もないですが、勉強する時間はあったのでしょうか?

勉強もけっこうしてましたよ。午後からレッスンの日とかは早起きして1〜2時間勉強してましたし、日曜日は午前中からレッスンがあるから、お昼ごはんを食べた後に課題をやって、それから午後のレッスンを受けてました。

——なかなかハードですね。

いま振り返ってみると、相当頑張っていたと思います。バレエは自分がやりたくて続けていたので、それで勉強を疎かにするのはダメだと思っていたので。

——それで言うと、小学生の頃からひとりで新潟市内まで通っていましたし、小さい頃からしっかり者だったんですね。

いや、本当はそうでもなくて。朝が弱くてひとりじゃ起きられないんです。いつも父に起こしてもらうんですけれど、それでも二度寝して遅刻することもあって。ついこの前も、起きたら乗る予定の新幹線が出発する時間で……。だから「しっかり者だね」と言われると、「あ、この人はまだ私のことをわかってないな」って思いますね(笑)。

アイドルに励まされ、自分も同じ舞台に立ちたいと思うように

——本間さんはアイドル好きとしても知られています。いつからアイドルが好きだったんですか?

小学生の頃はモーニング娘。さんとかミニモニさんが好きでよく見ていましたし、AKB48の曲をフリコピしたりして遊んでました。ただ、そのときは特別にアイドルが好きというわけではなくて、友だちと一緒に流行っている曲を聴いていた感じでした。

——ハマりだしたのはいつからなんですか?

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