【アイスリング】首元を冷やす冷却グッズ、効果あるの?サーモカメラで調査! (1/3)
暑さ厳しい季節。35℃以上の猛暑日を記録することも珍しくなくなった日本の夏は、心身に堪えます。熱中症対策は必須、シャツクールなどの冷感スプレーやミニ扇風機、日傘、冷却シートのほか、今年はとくに「ICE RING(アイスリング)」など首まわりを冷やすアイテムが爆発的ヒットを飛ばしています。
こうした首まわりの冷却アイテム、はたして効果のほどは? サーモカメラで体温変化を確認してみた結果をご紹介します。
アイスリングで首まわりを冷やして外出。体温変化は?
調査を行ったのは、話題沸騰の熱中症対策グッズ「ICE RING(アイスリング)」を販売している株式会社F・O・インターナショナル(本社:兵庫県神戸市/代表取締役 小野 行由)。家族三世代を対象とした、夏の屋外での体温変化や首元を冷却した場合の体温変化を調査するため、サーモカメラによる撮影、および夏の暑さ対策に関する意識調査を行いました。
その結果、以下3つのことが分かりました。
屋外では首まわりを冷やすことが熱中症対策に有効
最高気温30度前後の屋外にて、約15分間の軽い運動を行い、表面温度を比較しました。やはり、首まわりを冷却した対象者のほうが、暑さ対策を行っていない対象者より、頸部周囲の体表温度が低下するということが明らかになりました。
FOインターナショナル調べ
熱中症にくわしい医師、日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野教授、日本医科大学付属病院高度救命センターセンター長の横堀將司先生は、「体表、特に頸部周囲をしっかりと冷やすことが熱中症対策に重要。頸部や脇の下、足の付け根には太い血管が走っているため、血液を冷却し、体の中の温度(深部体温)を下げるため、頸部の冷却は熱中症予防に有効な手段です」とコメントしています。
日本医科大学大学院医学研究科救急医学分野教授
日本医科大学付属病院高度救命センターセンター長 横堀將司先生
2005年日本医科大学大学院修了。1999年より日本医科大学付属病院高度救命救急センター入職。国立病院機構災害医療センター脳神経外科医員、武蔵野赤十字病院脳神経外科医員、米国マイアミ大学医学部脳神経外科客員研究員などを経て、2013年より日本医科大学講師、2018年准教授、2020年大学院教授。専門は脳神経外科救急。神経再生、幹細胞移植、脳低温療法、熱中症の基礎実験および臨床に従事。