2025年9月29日

つい自慢やマウントをしてしまう人は、何が目的なのか?その心理を探ると見えてくる“意外なもの”とは (2/6)

あるある! よく見る自慢パターンとその心理

具体的に、よくあるパターン例とその心理を見ていきましょう。

モノ・お金系

ブランド自慢:「このバッグは限定品」「時計は○○ブランド」
 → 高価なモノを持つことで「自分の価値」を証明したい。承認欲求が強い。

収入自慢:「年収が○○なんだ」「ボーナスで○○を買った」
 → 経済力を誇示して安心したい。劣等感を隠す自己防衛の側面も。

学歴・キャリア系

学歴自慢:「自分の大学は偏差値が高い」「有名企業に勤めている」
 → 実績によりどころを置き、自己価値を確認したい。自己防衛型が多い。

仕事自慢:「自分がこのプロジェクトを動かした」「忙しくて寝てないんだ」
 → 「努力している」「必要とされている」と認められたい承認欲求。

人脈・つながり系

人脈自慢:「○○社長と知り合い」「〇〇部のエースと仲がいい」「友達が有名人」
 → 影響力ある人とのつながりで、自分の地位や価値を高めたい。安心感を得たい。

家族・プライベート系

夫(妻)自慢:「夫が年収○○で……」「妻がすごく優秀で」
 → 配偶者を通じて自分の価値を示したい。間接的な自己承認。

子ども自慢:「子どもが大会で優勝した」「テストで学年1位だった」
 → 子どもの成果を自分の評価と重ね合わせてしまう。

健康・努力系

不健康自慢:「睡眠時間はいつも○○」「昨日寝てない」
 →「これだけ頑張っている」と伝えたい。また「成果が出ていないのは、コンディションのせい」と暗に伝えたい場合も。

努力自慢:「毎日ジムで2時間トレーニングしてる」「今月の残業○○時間」
 → 「これだけ頑張っている」と伝えたい。自分を高く評価してほしい。

性別によってマウント理由や内容に違いはある?

マウント(優位性を示す言動)は男女問わずありますが、男性は数値化できる成果や競争で示し、女性は人間関係やライフスタイルで示す傾向があります。

どちらも根底には「自分を守りたい・価値を示したい」気持ちが強くあると考えられます。

男性に多いマウントの心理・特徴

●競争意識やステータス志向
→ 収入・学歴・仕事・身長など「数値化できる成果」で比べることが多い

●序列をはっきりさせたい
→ 「誰が上か下か」を確認して安心する

●会話を勝負にしやすい
→ 雑談でも「自分のほうが詳しい」「経験が豊富」と張り合う傾向

例:「自分は○○大学出身」「年収は○○万円」「ベンチプレス○kg上げられる」

女性に多いマウントの心理・特徴

●承認欲求・安心感を得たい
→ 「私は幸せ」「ちゃんとやっている」と確認したい気持ちが強い。

●関係性の中での優位性を主張する
→ 仲間内で「誰が一番大切にされているか」「誰が一番充実しているか」を示したい。

●会話を共感ベースで進めつつ優位を出す
→ 「わかる〜、私なんてもっと○○で……」と共感+自慢をセットにすることも。

例:「夫がすごく稼いでる」「子どもが優秀」「ブランドバッグを買った」

たとえば地価の高いエリアに住んでいるなどの自慢は男女ともに見られますが、男性は“経済力の証明”、女性は“安心できる暮らしの証明”として語ることが多いです。

根っこは同じでも、表現されるテーマが異なるのです。ちょっと面白いですよね。

男性に多いマウント 女性に多いマウント
学歴・肩書き:「自分は○○大出身」「前職は大手にいた」 夫(妻)自慢:「夫が大手勤務」「夫の年収が高い」
収入・仕事:「年収は○○」「このプロジェクトを動かしたのは自分」 子ども自慢:「子どもが有名校に合格」「大会で優勝した」
住まい・ステータス:「タワマンの上層階に住んでる」「港区に家を買った」 暮らし・安心感:「タワマンは便利」「〇〇区は治安が良くて安心」
モノ・所有物:「外車に乗ってる」「時計は○○ブランド」 ブランド品:「このバッグは新作」「限定モデルを持ってる」
体力・努力:「ベンチプレス○kg」「寝てないのに働いてる」 美容・ライフスタイル:「週3でエステに通ってる」「オーガニック生活してる」

次:大人なのに自慢やマウントを抑えきれないのはなぜ?

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