
2025年9月29日
つい自慢やマウントをしてしまう人は、何が目的なのか?その心理を探ると見えてくる“意外なもの”とは (5/6)
自慢やマウントは“同じレベルだと認識している相手”に行われることが多いが……?
ちなみに、「自分より明らかに“上”に見える相手にマウントする」ケースもあります。これはただの承認欲求ではなく、劣等感や嫉妬心の裏返しであることが多いです。
本来、マウントは「自分と同じくらいの立場の相手」に対して出やすいものです。ところが中には、明らかに自分より上に見える相手――有名大学出身の同僚や、容姿端麗な人、実績のある先輩など――に対しても、ついマウントを取る人がいます。
「相手を下げる言葉」で自分を守ろうとしている
この行動の背景にあるのは、多くの場合、劣等感や嫉妬の裏返しです。心の中では「かなわない」と分かっているからこそ、その不安や劣等感を和らげようとして、マウントや自慢発言につながってしまいます。
つまり、相手を本当に下に見ているわけではなく、むしろ「うらやましい」「憧れる」気持ちが強いがゆえに、それを素直に認められず「相手を少し下げる言葉」で自分を守ろうとするのです。
こうしたマウントは、相手を攻撃しているようでいて、実際には自分の劣等感を処理するための自己防衛行動だといえるでしょう。「相手に勝てない部分」があるから、別の分野で優位を示そうとすると考えられます。
✓ 劣等感や嫉妬が強い人 → 「勝てない」と思う相手を“下げる”発言で心を守ろうとする
✓ 自己防衛本能が強い人 → 「自分だって劣ってない」と誇示するために相手を批判する
✓ 発達障害の特性がある人 → 空気を読まず率直に比較を口にしてしまい、結果的にマウントに見える
次:自慢やマウントに対する対処法