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2018年5月24日

仲間づくりから走力アップまで!兵庫県「Re Run Running Club」│全国のランニングクラブ訪問記 #8

 仲間がいれば、もっとランニングが楽しくなる。友人・知人を誘うのはもちろん、クラブやチームに所属するのもランナーの輪を広げるいいキッカケになるでしょう。MELOSでは、全国各地のランニングクラブをご紹介しています。今回取材したのは、兵庫県神戸市を拠点に活動する「Re Run Running Club」。クラブの特徴や取り組みなどについて、代表の中安秀人さんにお話を伺いました。

実業団での競技経験を持つアスリートがランニングを徹底サポート

 2年ほど前から活動をスタートした「Re Run Running Club」。代表を務める中安さんは、実業団での競技経験もあるアスリートです。もともと企業主体のチームで指導に当たっていたものの、そのチームがなくなってしまったとのこと。それをキッカケに、ご自身でのクラブ設立を考えるようになったと言います。

「チームがなくなってからも、よく練習を見てほしいといった連絡を受けていました。そのため、やはりそういう“場”は必要なのだなと思い、自分でクラブを立ち上げることにしたんです。走る目的・目標は人それぞれ異なりますが、何をすればいいのか分からない。そんな方々を、クラブという場を通じてサポートできればと思っています」

 そんな同クラブでは、毎週木曜19時から定期練習会を開催。また。ビジターから参加できるイベントも開催しています。しかし、ただ皆で一緒に走るだけではありません。練習の際には、しっかり中安さんからの指導を受けられます。

「指導を行い、一緒に走るのが基本的なスタイルです。練習メニューは毎回私が考えていて、走力別にチームを分けて走ります。たとえばインターバルで追い込んだり、あるいは大きな大会に向けて調整を行ったり。地元開催の神戸マラソンをメインとしつつ、皆さんの参加大会やコンディションなどを見て組み立てています。メンバーは全体で20名。実際の参加者数はその日によって変わりますが、毎回だいたい10名程度といったところです」

 アスリートからの指導を受けられることは、同クラブの大きな特徴といえるでしょう。練習はウォーミングアップや体操から始まり、クールダウンまでしっかり行われます。また、日々の練習方法から食事管理、あるいは怪我した際には治療院の紹介まで。メンバーが安心してランニングに取り組めるよう、全面的に指導・サポートしているクラブです。

現状に行き詰まりを感じている方に来てほしい

 メンバーの走力はさまざま。フルマラソンのタイムでいえば、3〜5時間ほどまで幅広い走力の方々がいるそうです。しかし我流のトレーニングばかり続けていれば、怪我をしたり、記録に行き詰まりを感じたりしてしまうもの。中安さんは、そんなときこそクラブで一緒に活動してほしいと語ります。

「自分だけでのトレーニングでも、ある程度は走れるようになります。でも、どこかで伸びなくなってしまったり、怪我に悩まされたりする方は多いですよね。なかには怪我を繰り返し、走ることをやめてしまうということもあります。そんなときこそ、ぜひクラブで指導を受けながら走ってほしいですね。たとえば月400〜500km走っているのに大阪国際女子マラソンの基準記録を切れなかった方が、クラブ入会後に出場を果たしたということもあります。もちろん仲間がいれば、走るモチベーションにもなるはず。一緒に目標を達成しましょう」

 フルマラソンはもちろん、ウルトラマラソンに取り組むメンバーも多いという同クラブ。練習会以外にもメンバー同士で走ったり、飲み会などで交流したりする機会も多いのだとか。さらにランニングだけでなく、ピラティスなどのイベントも行っているそうです。

 練習会は主に「HAT神戸」にて実施。クラブ会費は月3,000円ですが、初回体験は無料です。まずは仲間と走ること、また同クラブの指導などを体験してみてはいかがでしょうか。走るうえで課題を抱えている方は、打開のキッカケになるかもしれません。

[クラブ概要]
Re Run Running Club
公式サイト http://rerunrunning.school.tm/

[筆者プロフィール]
三河賢文(みかわ・まさふみ)
“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表。
【HP】http://www.run-writer.com

<Text & Photo:三河賢文>