インタビュー
2018年8月30日

愛乙女☆DOLL・太田里織菜「アイドルと部活の両立で体力と精神が鍛えられた」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#14 (2/3)

叫びながらコートの縁を全力ダッシュ30本

——練習は多かったですか?

放課後はもちろん、朝もありました。あと土日も。休みは不定期にある感じでしたね。あと、なぜか土日の練習だけは自転車で学校まで行くことが許されていました。なんで良かったのかな。

——部員の人数はどのくらいだったんですか?

そんなに多くはないです。先輩の代は5〜6人かな。私達の代は少し多くて10人くらいでした。公立の学校だったので、コートが2面しかないんですよ。男子と女子で分かれてるから、実質1コートだけ。ダブルスで打ち合っても4人しかコートに立てないから、下級生のうちは走ったり、素振りをするのが中心になるんです。だから、1年生の間は走ってばっかりでしたね。「あーっ!」って叫びながらダッシュしていました。

——叫ぶのがメニューに入っていたんですか?

そうなんです。やりながら、いつも「これ必要なのかな?」って思ってました(笑)。コートの縦のライン約20メートルをダッシュして、横のラインはジョギング。また縦のラインをダッシュする練習でした。毎回30本くらい走っていたので、すごくキツかったです。

——太田さんは歌唱力と声量に定評がありますが、もしかすると、この練習が肺活量の向上に役に立ったとか?

うーん……。そうかもしれない、かな? でも、歌はボイストレーニングが大きかったですね。私、昔はめちゃくちゃ音痴でお母さんから怒られてたのに、ボイトレしてから直ったんですよ(笑)。

——そのダッシュ練習が終わってからは何をするんですか?

素振りして、打ち合いっこして、ようやくゲーム形式の練習です。

——後輩はボール拾いなどもするのでしょうか?

そうなんです。練習を始める前と終わった後で、ボールの数を揃えないといけなくて、足りないと探し回ることになるんです。なぜか学校の備品の下に埋まってたり、コートの横にあるプールに入っていたりすることもあって。ほぼ毎日探してましたね。

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