インタビュー
2018年8月30日

愛乙女☆DOLL・太田里織菜「アイドルと部活の両立で体力と精神が鍛えられた」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#14 (3/3)

アイドル活動が忙しかったから育成係に

——そういった生活が、アイドルになるまで続いたんですね。

中学2年生からNMB48に入ったので、その後は練習に出れる回数がかなり減っちゃいましたね。

——それでもやめなかったのはなぜですか?

テニス自体がすごく楽しかったし、仲良い友だちと一緒だったので。不思議とやめたいと思ったことはなかったですね。コーチや先生、部員たちもウェルカムだったので、ありがたかったです。でも、学年が上がると試合に向けた練習も増えてくるので、たまにしか行けない私は邪魔な気がして。だから、2年生になったら後輩の育成係になって素振りを教えたり、球拾いを手伝ったりしてました。後輩たちは私よりたくさん練習しているのに、「里織菜さん、里織菜さん」って慕ってくれてかわいかったですね。

——そうすると、公式戦に出たことはないのでしょうか?

2年生のときに、1回だけ試合に出させてもらったんですよ。土日は仕事が入ることが多かったんですけど、たまたまかぶらなかったのかな? 地区大会の一回戦、ダブルスの後衛で。いまでも覚えてますけど、自分でも笑うしかないくらい全然ダメで。やっぱり練習不足でしたね。

——試合での活躍が難しいとはいえ、仕事と部活の両立はなかなかハードですね。

当時は岐阜に住んでいたので、仕事のときは大阪まで通ってたんです。大阪で仕事をして夜遅くに岐阜へ帰ってきて、次の日は朝練と放課後の練習に行く生活をしてました。いま振り返るとすごいなって思いますけど、当時はそんなこと思ってなくて。体力的にキツいときもありましたけど、練習不足で置いていかれちゃってる感じの方がつらかったです。あとは勉強が本当に嫌いだったので、部活に逃げてた部分もあるかも(笑)。

——そういったタフな経験が役立つこともあるのでしょうか?

つらいことがあると、昔のことを思い出してますね。あの掛け持ちしてたときだって頑張れたから……って考えるようにしています。あとは体力もついたかな。もともと運動好きなのと、テニスの練習でずっと走ってたこともあって、体力には自信があるんですよ。

——友達と一緒にいるのが楽しかったとのことでしたが、練習終わりでよく一緒に帰ったという思い出などはありますか?

帰り道のコンビニでよく買い食いをしてました。毎日めっちゃ走ってるから、どんなに食べてもぜんぜん太らなかったです。あとはショッピングモールでプリクラを撮ったりもしてましたね。懐かしいな。

——外の競技なので日焼けもすごそうです。

NMB48に入ったばっかりの頃の写真とか映像を見返すと真っ黒なんですけど、あれはテニス焼けです。いまも焼けやすくて気を抜くとすぐに真っ黒になっちゃいます。この前のTOKYO IDOL FESTIVALでもけっこう焼けちゃいましたし。でも、そんなに気にしてなくて。昔から外で遊ぶ方が好きなので、屋外のライブはめちゃくちゃ楽しいです。

後編:愛乙女☆DOLL・太田里織菜「やっぱり運動するのが好き。今はフットサルにハマり中」(後編)

[プロフィール]
太田里織菜(おおた・りおな)/愛乙女☆DOLL(ラブリードール)
1996年12月31日生まれ、岐阜県出身。2010年にNMB48に一期生として加入し、2012年に卒業。その後、ファンの声援が忘れられずにアイドル界へ復帰、2015年に愛乙女☆DOLLへ加入。歌唱力に定評があり、ボーカルのメインパートを担当することも多い。『ヤングアニマル』(白泉社)のグラビア投票企画「YAグラ姫2017」準グランプリなど、個人としても活躍。高校時代のアルバイト経験から、たこ焼きを焼くのが得意で、イベントでその腕前を発揮することも。
【公式Twitter】@Riopyon1231

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:今井裕治>

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