インタビュー
2019年1月25日

9nine・村田寛奈「いろんな習い事をしていたので、体を動かすのは昔から得意だった」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#17 (3/3)

あまり表に出さないけど、けっこう負けず嫌い

——幼少期からバレエやダンスをやっていたと聞いていたので、人前で何かを表現することが好きなんだと思っていましたが、実際はそうではないんですね。

はい。ステージに立つことは好きなんですが、自分からバク転を披露するのはなんか違うなって。でも、体育のときは調子に乗って跳び箱の8段とかを飛んでいたいんです。そのときは、周りに披露したいというより、自分との戦いというか、「私はできる! やれる!」という気持ちが強かったですね。あまり表に出さないけど、けっこう負けず嫌いなんです。

——とは言っても、対人ではなく対目標なんですね。その点、負けず嫌いの意識が芽生えたのは器械体操を始めてからなんですか?

そうだと思います。「絶対に目標を達成する!」というメンタリティの部分は当時養えたのかなって。その気持ちは、今でも大事にしています。

——ここまで話を聞いて、村田さんは出たがりなのか、引っ込み思案なのか分からなくなりました(笑)。

あははは。確かに、表に出る仕事じゃなければ「私は大丈夫です」って言っちゃうタイプです。悪い癖です……(笑)。

——全然! おもしろいですね。大学では舞台音響の勉強をされていましたが、裏方への意欲もあったんですね。

大学時代はすでに9nineのお仕事をしていたので、ステージに立つ以外のことを勉強したいと思って。中でも音楽の分野に興味があったので、舞台音響のことを勉強しました。でもやっぱり、ライブをしているときがいちばん楽しいですね(笑)。心の底から笑えるというか、素でいられる場所はステージの上なんだと感じました。

——いろんなことを経験された先にあったのが、今の活動の形なんですね。

はい。6歳の頃に始めてダンスのショーを観たときから、自分の夢は「私もステージに立って踊りたい」ということでした。それが今も続けられているのは、二人三脚でサポートしてくれた母の存在はもちろん、ファンの方々のおかげです。

後編:9nine・村田寛奈「自分で振り付けして踊ることで、表現のおもしろさを感じることができた」(後編)

[プロフィール]
村田寛奈(むらた・ひろな)/9nine
1996年12月29日生まれ、兵庫県出身。2010年5月、ORC200の第14回ヴォーカルクイーンコンテスト(2010年)で特別賞を受賞。同年7月、9nineメンバー選抜合宿の最終選考に合格し、9月9日に吉井香奈恵とともに9nineに新加入。小さな体から、ダイナミックなダンスを繰り出す。妹のような可愛らしいキャラクターで周りから愛されている。ノンバーバルパフォーマンス舞台『ギア-GEAR-』East Versionで、ドール役として出演中。

[お詫びと訂正]初出時、村田さんの出身地に誤りがございました。お詫びして訂正いたします。

<Interview:森祐介/Text:石川優太/Edit:村上広大/Photo:玉村敬太>

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