インタビュー
2019年1月31日

9nine・村田寛奈「自分で振り付けして踊ることで、表現のおもしろさを感じることができた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#17 (1/3)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と。」。

 今回登場するのは、9nineの村田寛奈さん。ダンスが得意で、ときに振り付けも担当する彼女の原点には、幼少期に習ったクラシックバレエや器械体操、ジャズダンスでの学びがあったそうです。

 後編では、ダンスでの学びが現在にどのように繋がっているかについて聞きました。

前編:9nine・村田寛奈「いろんな習い事をしていたので、体を動かすのは昔から得意だった」(前編)

ジャズとヒップホップには、ダンスの基礎が詰まっている

——ダンスを始めてからは、どんなジャンルに挑戦してきたのでしょう?

しっかりとやり続けてきたジャンルは、ジャズとヒップホップ、それとパンキングです。ジャズの動きが身につけば他のジャンルもこなせると聞いていたので、最初はそこから練習を始めました。

——ジャズのどんなところが他ジャンルに通じているのでしょう?

ジャズには、ダンスの基礎が詰まっているんです。リズミカルな曲もあれば、おしとやかな曲も、テンポの早い曲もある。それに表現もわりと自由なジャンルなので、ジャズならではな動き方もあれば、ヒップホップの要素を入れた動き方もありました。

——逆に他のジャンルから入ってしまうと、ジャズやヒップホップを踊るときに苦労しそうですね。

そうですね。踊りの形も乗り方も全然違うので、最初は戸惑ってしまうと思います。私はクラシックバレエ出身だったので、最初は振りを覚えるのに必死でした。それと使う筋肉が違うので、思わぬところが筋肉痛になったりして(笑)。できるだけ早く覚えたくて、週1回以上は自主練をしていて、その一貫で「踊ってみた動画」の投稿を始めました。

——最初は「ステージに立つことが夢」だったと思うのですが(前編参照)、その頃は「踊ることが楽しみ」になっていたり?

いえ。もちろん踊る楽しさも感じていましたが、それはステージに立つための手段でしかなくて。最初に通っていたスクールは、歌手や芸能界を目指す子が通うダンススクールでした。先生からダンスを認めてもらったら選抜された生徒でユニットを組まれて、そのユニット自体が認められて初めて歌も歌える……というシステムで。なので、ずっと歌って踊る練習をしていたんです。

——ボイストレーニングに通っていたのは、それが理由だったんですね。

いつ歌が歌えるようになってもいいように、歌と踊りはずっと練習していました。それは当時テレビに出ていたモーニング娘。やミニモニの姿を観て、無意識のうちに「私もこんなステージに立ちたい!」と思っていたからかもしれません。

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