ラストアイドル・安田愛里「バスケのときのように、アイドルでも自分の良さをもっと出していきたい!」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#21 (3/3)
——特にどんな部分がスゴいと感じましたか?
一つひとつのプレイがすごく丁寧なんです。パスをいくつも経由して、スクリーンをかけて、過程が細かい。ドリブルも、狭いところに突っ込むような無茶なことはしないで、お互いのことを考えたプレイばっかりなんですよ。
——シュートやダンクなど、派手なポイントではなく目の付け所が渋いです。
プロだからただシュートを決めるのは朝飯前だと思うんです。その過程が私が知ってるバスケとはまったく違いました。
——特に気になった選手はいますか?
川崎ブレイブサンダースの篠山竜青さんです。プレイを見ていると、誰よりも周りのことが見えてると感じました。自分一人でいける場面でもあえて行かず、より良いポジションにいる選手にパスをさばいて得点につなげていて。きっと、お互いの得意なプレイをしっかり理解できてるからこそ、できることなんだと思います。
——自分でもプレイしたい気持ちも湧いてきましたか?
やりたいんですけど、始めたらガチになっちゃうだろうし、そうしたら筋肉がついちゃって衣装が入らなくなりそうで怖いです(笑)。ラストアイドルのメンバーのなかにも3人バスケ経験者がいるので、一緒にできたらいいなと思います。グループ全員で運動会みたいな企画をやって、そのなかの一種目としてやりたいですね。
——最後に、今後の目標を教えてください。
ラストアイドルでデビューして2年目なんですけど、1年目は自分がアイドルっぽくないことにコンプレックスを感じていました。優しいメイクやかわいい髪型を試しても、結局、アイドルっぽくはない。無理して近づけても、叶わないと気づいたので、今年は自分の道を貫きたい。バスケをやってた当時、一匹狼だった時代を思い出しながら、自分の良さを出せるようにしたいです。
[プロフィール]
安田愛里(やすだ・あいり)/LaLuce(ラストアイドル)
1999年6月24日生まれ、神奈川県出身。2017年、オーディションバトル番組『ラストアイドル』(テレビ朝日系)へ挑戦し、見事CDデビューする7人のメンバーに勝ち残った。特技はバスケットボールのほか、三味線も得意で師範の資格を持つ。川崎ブレイブサンダースの試合を見たことがきっかけで、バスケ観戦にハマる予感も。
【公式Twitter】https://twitter.com/airi_laluce
<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:今井裕治>