インタビュー
2017年7月13日

神宿・羽島めい「サッカーに関わる仕事もしていきたい!」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#2 (1/2)

 スポーツにガチで打ち込んだ経験を持つアイドルに、その思い出や競技の魅力について語ってもらうインタビュー連載「アイドルと、スポーツと、青春と」。

 第2回に登場するのは、原宿発の5人組アイドルユニット「神宿」の羽島めいさん。2014年の結成以来、着々とファンの数を増やし、今年の春には初の全国ツアーも開催しています。

 そんな羽島さん、実は小学校2年生で男子に混ざってサッカーを始め、その後は女子サッカーチームも掛け持ちして6年生のときにキャプテンとして女子の全国大会でベスト16に進出した実力者。

▼前編はこちら

神宿・羽島めい「サッカーをしていた頃はいちばん楽しかった時間のひとつ」(前編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#2 | 趣味×スポーツ『MELOS』

 後編では、サッカー部に入った中学時代のエピソードや、神宿に加入後にサッカーの経験がどのように活きているかについて伺います。

小学生との違いを知った中学時代

——小学校6年生で全国大会に出場したわけですが、中学校でもサッカーは続けていたんですよね?

地元の中学に入って、そこでも男子に混じってサッカーをしていました。でも、小学校とは違うな……って入ってすぐに思いましたね。中学校だと先輩・後輩っていう上下関係もあるじゃないですか。

——ありますね。

1年生は練習が終わってから掃除もしなきゃいけないですけど、下校時間内に校門を出なきゃいけないっていう決まりもあって、もし1分でも遅れると部活停止。全部1年生のせいになっちゃうんです。

——部活動の練習は小学校と違って、土日だけではないですよね?

ほぼ毎日でしたね、朝練と午後練もあって、土日も両方練習。しかも朝練に遅刻すると走らされるっていう。

——辞めようと思った瞬間もあったのでしょうか?

何回かは辞めようと思いましたね。

——それでも辞めなかったのはなぜだったんですか?

負けず嫌いな性格っていうのもあるんですけど、やっぱりサッカーするのが好きだったんですよ。どちらかと言うと、中学校では楽しむためにサッカーをやっていた気がします。

——試合に出ることもあったんですか?

3年生まで含めての公式戦だとあまりないですね。やっぱり上級生の方が上手だったので。でも、同学年だけでチームをつくるときとかはけっこう出てました。そのときはあまり試合でも負けてなかったと思います。

——女子サッカーのチームでやってたら、もうちょっと活躍できたかもと考えることはないですか?

正直言うとありますね。中学になると体格の差も出てきて。高校に入る前に、女子サッカーを新しく作る高校から推薦の話をいただいたんです。経験者を集めてたみたいで。すごい悩んだんですけど、アイドル活動もしてみたくて。正直、たまに「高校でも続けていたら……」って思うこともありますけどね。

神宿で本当の信頼関係を知った

——高校ではサッカーの道に進まず、神宿での活動をスタートしたわけですが、ライブではMCのアオリで羽島さんがいつも会場を盛り上げています。これはサッカーでキャプテンとしてチームメイトを盛り上げていた経験が活きているのでしょうか?

試合前に円陣を組んだときには、いろいろ言ってた記憶はあります。こう、みんなが盛りあがる言葉を言いたくて。少しでも相手の気持ちを動かしたいんですよ。もしかしたらライブのMCとも共通点があるかもしれないです。いや、どうかな、関係ない気もしますね(笑)。

——盛り上げる相手が昔はチームメイトだったのが、今はお客さんということなんですかね。

そうですね。でも、実際は活動開始から1年くらいは神宿もあまりうまくいってなくて悩みました。

——それはどうして?

みんな自分のことで精一杯だったんですよ。年齢もバラバラだったし、何より初めてのことが多すぎたから。他のメンバーがどう思ってるとか、気にかける余裕もない状態だったんだと思います。

——それが変わり始めたのはいつ頃なんですか?

2015年の夏に「TOKYO IDOL FESTIVAL」(※2010年から毎年開催の、アイドル界最大のフェス)の出演を目標にしてたんですけど、叶わなくて。スタッフさんから「今年は出られない」って言われたときに、みんなで泣いたんです。それで「今まで甘かったよね」って話し合うようになって。そこから変わり始めましたね。私も言いたいことは言うようにしています。

——そう思えるようになったのは、なぜでしょうか?

思ったことを相手に伝えたり、話し合いをすることが大事だって気づいたからかな。やっぱりお互いのことを理解してないと一緒にステージに立ってても、うまくいかないことが多いから。神宿で活動してると、「これが本当の信頼関係なんだ」と思いますね。もちろん、サッカーをやってたときもチームメンバーのことは信頼していたつもりだったんですけど、どこかで遠慮している自分もいた気がします。

——サッカーをしていたときもそうですが、羽島さんはどんなにつらい状況でも挫けないですよね。

サッカーも神宿も結局は楽しいからやれてるんですよ。今はステージに立つことや、メンバーと一緒の時間がすごく好き。だから続けられるし、これからも続けていきたいと思っています。

——負けず嫌いということで、他のグループに負けたくないという気持ちもあるのでしょうか?

めちゃくちゃあります! 勝負をしてるって感じではないんですけど、他のグループよりも良いパフォーマンスをしたいし、来てくれた人を神宿の世界に巻き込みたいです。初めて私たちを見に来てくれた人たちは特に。「神宿がいちばんだな」って思ってくれる人を増やしたいですね。

昔の写真が黒すぎてファンが消えちゃうかも?

——現在はサッカーをプレイすることはあまりないそうですが、試合を観戦することはありますか?

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