インタビュー
2019年12月23日

SUPER☆GiRLS・渡邉幸愛&石丸千賀×バレエ特別対談(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#26 (2/2)

もっと成長した姿をこれから見せていきたい

——最後にステージに立ち続けるモチベーションについてお伺いします。アイドルとしてパフォーマンスする現在と、バレエをやっていた過去。それぞれ人に見られることに打ち込んでいるわけですが、どんなときにやりがいを感じるのでしょうか。

[石丸]バレエをやっていて一番うれしかったのは、小学校6年生ではじめて全幕物の舞台で主役を務めたことでした。前日には全身に蕁麻疹が出るくらいのすごいプレッシャー。毎日、夜中まで自主練して臨んだ舞台だったんですけど、九州中のバレエ関係者が見に来て、しかも終演後に挨拶までしてくださったんですよ。プロの方たちが涙を流しながら「心に響いた」「感動した」と言っているのがすごくうれしくて、やっててよかったなと感じたんです。

――見てくれる人のリアクションがやりがいにつながるんですね。

[石丸]自分がバレエを見るときも、技術より心を動かされる演技を見るのが好きなので。アイドルになった今も、自分がパフォーマンスをするときも、見てくださる方々の心を動かしたいと思って頑張っています。

[渡邉]私もちかぴと考えは近いですね。小さい頃から人前に立つことが好きだったので、バレエでも終わったあとにお客さんから拍手してもらうのがうれしかったのを覚えてます。アイドルになった今も、客席のみなさんの顔がよく見えるんです。それで笑顔の人や感動した表情の人を見つけるとうれしくなって。ライブが終わったときに「楽しかったよ」と言ってもらえる瞬間にやりがいを感じます。あ、でも最近は別のやりがいも感じているんですよ。

――どんなことですか?

[渡邉]私はSUPER☆GiRLSの2期生なんですけど、去年の12月に4期生が加入したんですね。そして、この1年間で4期生がすごく成長していろんなことが上達したんですよ。できなかったことが少しずつできるようになる姿を見ていると、一緒に頑張ってよかったと親心を感じます。

[石丸]プロデューサーみたい(笑)。

――特に成長を感じた楽曲はありますか?

[渡邉]最近のライブでやった『初恋ラビリンス』です。この曲は足を振り上げて蹴る振り付けがあるんですけど、そういうカッコいい動きができたのが成長した部分だと思います。綺麗な動きは前からできていたけど、カッコいい感じの動きができるようになったので、成長したんだなって。

[石丸]確かに、ロックな曲の振り付けは、全部バレエで禁止されていた動きなので、最初は抵抗がありました。お客さまに足の裏を見せるなんて……みたいな。手のひらを見せるのもNGだったし。ステップを踏むときも、ロックな曲だと床に重心があって重たい動きをするんですけど、バレエでは常に天使のようにふわふわしている動きなので、同じことをしても私だけ空中浮遊してるみたいになって。ひとりだけ浮いちゃうので、家で自主練を頑張りました。

――バレエから他の踊りに慣れていくのは大変なんですね。

[渡邉]私の場合は、バレエを諦めて早めにヒップホップをはじめたけど、ちかぴは基礎がバレエでできあがってるから、真逆の動きがある振り付けは難しいだろうなと思います。

[石丸]めちゃくちゃ格闘中です。

[渡邉]すごく頑張ってると思う。でもその逆に、バレエで培った経験が活きる振り付けは抜群にキレイなので、ぜひ一度見てほしいなと思います。

[プロフィール]
渡邉幸愛(わたなべ・こうめ)/SUPER☆GiRLS
1998年3月17日生まれ、宮城県出身。3歳から約10年間クラシックバレエを続ける傍ら、小学3年生から芸能活動を開始。2014年にSUPER☆GiRLSへ2期生として加入。テレビ、映画、舞台などの芝居や、グラビアでは「可愛すぎる困り顔」のコピーで活躍、写真集も出版するなど幅広く活躍している。
【公式Twitter】@SG_KOME_avex
【公式Instagram】@koume_watanabe.official

[プロフィール]
石丸千賀(いしまる・ちか)/SUPER☆GiRLS
1996年3月29日生まれ、福岡県出身。3歳からクラシックバレエをはじめ、数多くのコンクールで入賞。13歳の時、当時日本人として最年少で、ロシアの超名門校・ボリショイバレエアカデミーに入学。ケガのため2年で帰国し、その後計7度の手術を経験しながらも18歳までバレエを続け、2018年にSUPER☆GiRLS4期生として加入。インスタグラムでは、さまざまなロケーションでバレエのポーズを披露する写真を公開している。
【公式Twitter】@SG4_CHIKA
【公式Instagram】@chika_ishimaru.official

<Text:森祐介/Edit:村上広大/Photo:髙橋慶佑>

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