ギア&アクセサリー
2020年1月2日

Apple新型イヤホン「AirPods Pro」は、”スポーツイヤホン”としてどう使える?その実力をレビュー (2/2)

音楽再生に邪魔なノイズが消せる「アクティブ・ノイズキャンセリング」機能

 AirPods Proには「アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)」という目玉機能が搭載されています。ANCとはイヤホンの外側・内側に配置したマイクでリスニング環境周囲の音を継続的に拾って、再生中の音楽とミックスしながら環境ノイズだけに逆相の音をぶつけて消すという技術です。同じANC機能を搭載するヘッドホンや首掛けタイプのワイヤレスイヤホンなどは数多くありますが、AirPods Proのようにコンパクトな左右独立型のワイヤレスイヤホンはまだあまり多くありません。

 ANCは外部の環境ノイズをシャットアウトして、音楽リスニングへの没入感を高めるための技術として多くの音楽ファンが愛用しています。便利な機能ですが、特に屋外で体を動かしながら使う場合には、周囲の音が聞こえなくなってとても危険なので、あまり向いている機能であるとは言えません。

外で音楽を聴きながら使うなら「外部音取り込み」機能がおすすめ

 AirPods Proは本体に内蔵するマイクで外の音を集めて、再生中の音楽とミックスした状態で聞ける「外部音取り込み」の機能があります。外部音取り込みの機能をオンにすると、まるでイヤホンを身に着けていないように勘違いしそうになるほど、クリアに外の音が聞こえるようになります。

 ふだん電車やバスに乗って音楽を聴く時にはANC機能を活用して、スポーツシーンでは外部音取り込みを使い分けるスタイルが賢いAirPods Proユーザーの心得と言えます。AirPods Proは本体のステムを指でつまむように握ると、内蔵されている感圧センサーが反応するリモコンを搭載しています。ANCと外部音取り込みの切り換えもリモコンからスムーズに行えるので便利です。

▲スティック状の本体に感圧式センサーのリモコンを内蔵。力を込めて押し込むと楽曲再生やハンズフリー通話の操作、ノイズコントロール機能の切り替えが行えます

▲ノイズコントロール機能の切り替えはiPhoneのコントロールセンターの画面からも可能

安定操作のリモコン。手が離せないときにも「Hey Siri」が便利

 リモコンは濡れていたり、手袋を着けている手で操作しても大丈夫。ペアリングしているiPhoneで再生する音量のアップダウン操作がAirPods Proから行えないのが唯一残念なところですが、ハンズフリーでiPhoneの音声アシスタントが起動できる「Hey Siri」が使えるので、屋外で使うときにはこれを併用すると良いでしょう。Apple Watchを一緒に使っているという方は、音量をApple Watchの画面で見ながら設定できるので、合わせて使うと便利です。

▲Apple Watchを持っている方はリモコン操作がウォッチからもできるのでおすすめ

力強い低音が気持ちいい。スポーツ向きのサウンド

 AirPods Proの音質はとてもバランスが良く、体を動かしながら聴きたいアップテンポなロックやポップス、ダンスミュージックを再生する際にはバシッとキレのあるビートが楽しめます。AirPodsの音はクリアだけれど、騒音の多い場所だと低音が聴きづらくなるという声もありました。

 AirPods ProならばANC機能をオンにすると、BGMがかかっているスポーツジムでランニングマシンを使って汗を流すときなどにも、iPhoneで再生している音楽だけに集中できます。

iPhone以外のスマホでも使える

 バッテリーはイヤホン本体で約5時間、充電ケースでチャージしながら使えば最長24時間のリスニングが楽しめます。ふだんのワークアウトを楽しむ分には十分に困らないスタミナを実現しています。Qi(チー)の規格に対応したワイヤレスチャージも使えます。

 AirPods ProはiPhoneと最も相性の良いワイヤレスイヤホンですが、音楽を転送したApple Watchに直接ペアリングすると、より身軽な装備で音楽が聴けるのでジョギングシーンなどに最高の組み合わせです。またAndroidスマホや音楽再生専用のポータブルオーディオプレーヤーも、Bluetooth機能を搭載しているものであればペアリングして使えます。

 スポーツシーンに限らずふだん使いの音楽再生シーンにも縦横無尽に活躍するAirPods Proは、値段は3万円と少し高めですが、ワークアウトの効率アップに最適な“お得な買い物”になるイヤホンだと言えそうです。

<Text & Photo:山本敦>

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