夏に「みそ汁」を飲むメリットとは。医師・管理栄養士が解説 (2/2)
夏太りもみそ汁で対策を
発酵食品である味噌の機能と具材の食物繊維のW効果で、太りにくく痩せやすい体質を作ることも可能だと、北嶋さんは語ります。
「夏は体温と外気の温度差が少ないことや、運動を敬遠し筋肉量が減ることで基礎代謝が低下し、むくみや寝不足の発生も相まって太りやすい季節なんです」(北嶋さん)
味噌の食物繊維による腸内環境の改善や、血流がよくなることで栄養の吸収効率アップ、また味噌と具材でタンパク質を補うことで筋肉の減少も防ぎ、基礎代謝の向上を目指します。むくみ予防にも大変効果的です。
夏バテの原因と予防効果をおさらい
夏バテ原因1 スタミナ・栄養不足
みそ汁の具材から栄養摂取ができる
味噌は、麹由来の酵素で大豆や米などの原料が分解されているため、消化吸収がよいのが特徴。みそ汁の場合は、さまざまな具材の栄養素も一緒に摂れ、夏バテ予防の効果を期待できます。
夏バテ原因2 発汗による脱水
みそ汁で適度な塩分と水を補おう
発汗によって失われるミネラルや代謝によって失われるビタミンを摂取することで夏バテの原因にもなりうる脱水症状を予防する効果が期待できます。
みそ汁として摂取することで、味噌&具材から水とミネラル、ビタミンを同時に余すことなく摂取できるのでおススメです。
夏バテ原因3:睡眠不足
みそ汁で良眠促進
良質な睡眠にはメラトニンという神経伝達物質を夜しっかりと分泌させることが大切です。メラトニンの素になるセロトニンはほとんどが腸内で作られるため、腸内環境を整えてくれるみそ汁は睡眠の質を良くする効果が期待できます。
さらに味噌など大豆食品にはセロトニンの素となるトリプトファンが多く含まれているので、みそ汁は「快眠」のためにも積極的に摂りたい食べ物です。
夏バテ原因4:自律神経の乱れ
みそ汁で腸内環境の改善
自律神経系が乱れると、腸の働きが鈍くなり腸内環境悪化の悪循環が生まれ、夏バテの原因になりえます。味噌に含まれている善玉菌や、具材に含まれる食物繊維の働きで腸内環境を整えましょう。
とくに夏は室内外の温度差が大きいことで、より自律神経が乱れやすいので注意が必要です。
資料提供:「みそでHappyを伝える」株式会社ミソド
※本記事は2022年8月公開のものを再公開したものです。
<Text:辻村>