「足の裏」と「便座の裏」、どっちが汚い?計測したらまさかの結果に
足用石けんを展開する株式会社グラフィコは、「足の裏 VS 便座の裏」の汚れ比較というおそろしい実験を行いました。
結果、さらにおそろしい事実が判明してしまいました。
帰宅後の足は、掃除していないトイレより汚れている
早々に結果をお伝えします。
①帰宅後の 足の裏の汚れ は 便座の裏 と比べて ・・・5.9倍
②帰宅後の 足指の間の汚れ は 便座の裏 と比べて ・・・29.5倍
③帰宅後の 足指の間の汚れ は 足の裏 と比べて ・・・5.0倍
足の裏、足指の間ともに「日中靴を履いていた足は7日間未掃除のトイレより汚れている」という驚きの結果となりました。
足の裏は便座の裏の5.9倍、足指の間はなんと29.5倍のスコアに。
とくに「足指の間」がヤバイ!
また、足の裏と足指の間の汚れを比べてみると、同じ足にも関わらず足指の間は5倍のスコアとなり、足指の間は足の裏よりもさらに汚れがたまりやすいことが分かりました。
男性陣、足の指まできちんと洗おう
さらに男女別でみてみると、男性の足の裏の汚れは女性よりも低いスコアであったにも関わらず、足指の間の汚れは女性の2.4倍に。
男性には指の間の細かいところまで洗えていない傾向がある可能性もうかがえました。
皮膚科医 足育研究会代表 高山かおる先生からこんなコメントが……
足のにおいの原因はアカや雑菌です。雑菌によって足裏の汗やアカに含まれる成分が分解されることで、独特のにおいが発生します。
これからの季節は、気温・湿度があがり足はさらに蒸れやすくなります。特に今回の実験結果のとおり、足指の間は構造上汚れがたまりやすく雑菌の付着も増えがちで、においの発生源になりがちです。
足のにおいや汚れ対策の基本は、洗浄剤で足先まできちんと洗うこと、余分な角質をおとし、角質を整えるクリームをぬること。汚れがたまりやすい指間や爪の周りは、ブラシなどを用いて泡で汚れをかき出すようにすると効果的です。
高山 かおる先生 プロフィール
済生会川口総合病院皮膚科主任部長
一般社団法人 足育研究会代表
日本フットケア・足病医学会理事
日本臨床皮膚科医会理事
日本皮膚免疫アレルギー学会理事
日本転倒予防学会理事
体の土台である足の問題を根本から解決するために2015年に足育研究会を立ち上げ、足ケアの重要性について日々啓発活動を行っているフットケアのスペシャリスト。2015年4月より埼玉県済生会川口総合病院にて勤務し、足と爪のケア外来を立ち上げ日々爪切難民の診療等を行っている。著書に「皮膚科医の教える本当に正しい足のケア」(家の光社)「巻き爪、陥入爪、外反母趾 特効 セルフケア」(マキノ出版)
汚れ比較実験について
30~50代会社員の男女合計11名を対象とした、会社勤務後の足の裏・足指間より採取した汚れと、7日間未掃除の一般家庭10軒の便座裏より採取した汚れのATPふきとり検査を実施いたしました。
実験詳細
■足
・対象者:30代~50代の会社員11名(足の裏:11名、足指の間:11名)
・汚れ採取箇所:足の裏、足指の間
・採取方法:朝から靴を履き続けた足について、18:00~19:00の間に汚れを採取し測定
・測定時期:2023年3月
■トイレ
・対象物:7日間未掃除の一般家庭10軒の便座裏の汚れを採取し測定
・汚れ測定場所:便座裏
・採取方法:25㎠あたりの汚れを採取し測定
・測定時期:2023年3月/2024年4月~5月
<Edit:編集部>