2025年8月18日

電車内でイラッとする人の特徴ランキング!音、場所、清潔感…当てはまってない? (2/2)

<1位 動こうとしない>

・混んでいるのに奥につめない。ドアの前にずっといる(20代 女性)
・通路の真ん中や出入り口付近に立っていて、混んできたり通る人の邪魔になっていても、頑なに動かない人(30代 女性)
・混雑した電車のドア前に陣取り、ドアが開いても動かない人(50代 男性)

「降りるときにスムーズに動きたい」気持ちは理解できますが、他人の動線をふさいでしまうと「配慮がない」と捉えられ、1位に選ばれるほどの迷惑行動になります。

\エディターならどう切り抜ける?/

「声をかけるか、退いて貰えない場合は体でゆっくり押してすき間を作り、なんとか脱出したことも。でもそれより先に、人波に押し出されてもみくちゃにされているのをよく見かけます。動かないのは逆に危険だと感じました」

電車通勤中にイラッとした人への対処法は?

あるあるでしたね! ここからは、迷惑行為に対して皆が行っている対処法について。もっとも多かったのは「我慢」でした。悲しい……。

<1位 我慢する>
・仕方ないので我慢してます。後で会社の同僚や家族に話して憂さ晴らししてます(30代 男性)
・トラブルになりたくないので、我慢する(40代 女性)
・見ているとイライラするだけなので、見ないようにする(50代 男性)

我慢する理由としては「注意してトラブルになりたくない」が挙げられました。

ただ我慢しようと思っても心の中だけに留めて置けないケースもあります。上記のような場合には、SNSに書き込んだ友人にメッセージで伝えたり、後で家族や同僚に愚痴をこぼしたりする人もいました。

<2位 その場から離れる>
・関わりたくないので別の車両に行く(20代 女性)
・車両を変える。視界に入るとイライラするから(30代 男性)

その場にとどまって我慢するのではなく、迷惑だと感じる人から離れる人も。直接的な対処を避ける点では我慢と同じですが、我慢するよりは快適な環境を得られる可能性が高くなります。

ただ混雑していると場所を移動したくてもできないことが多いため、実行できる機会は限られます。

<3位 視線を送る>
・我慢しますが、たまに嫌すぎてその人を睨んでしまうこともあります(20代 女性)
・言葉は発さずに、呆れるような視線を送り続ける(30代 女性)
・冷たい視線を向ける(50代 男性)

「冷たい視線」「呆れたような視線」「嫌そうな表情」を相手に向けることで、言葉を使わず抗議の気持ちを示す人もいます。

我慢しようと思うけど、睨んでしまうという回答もあり、できれば無視したいけれどイライラが強すぎてあふれ出てしまったときの行動だとも言えます。「直接言葉で注意するのは怖いけれど、不快感を伝えたい」という葛藤があり、結果として視線で伝えることになるのですね。

しかし視線に気づいても、なぜ見られているのか理解できない人もいるので、必ずしも効果がある方法ではありません。また相手を睨んでいると、相手にも不快感を与えて喧嘩に発展する可能性があり、注意が必要です。

<4位 押し返す>
・比較的空いている椅子側のところに行ってくれるよう、こちらが後ろから押されてるふりをして押す(20代 女性)
・揺れに合わせて押し返します(40代 男性)
・押されたら押し返す(30代 女性)

「混雑時の揺れ」「押されたふり」「降りなきゃいけない駅だ」など、言い訳を用意したうえで相手を押している人が多いのが特徴です。

相手を押し返すという攻撃に出ながらも、とがめられたときの逃げ道を用意しておく作戦だと言えます。

<5位 イヤホンをする>
・好きな音楽を流して、自分の世界に入る(20代 男性)
・イヤホンをして耳を塞ぐ(40代 男性)
・「見ない、気にしない」を心がけています。深呼吸してスマホや音楽に集中。直接注意するとこちらも嫌な気分になるので、心の中でツッコミを入れてスルーしています(40代 女性)

ノイズキャンセリング機能のあるイヤホンは、他の人の音漏れや話し声から自分を守れるツールです。イラッとしている相手そのものに働きかける行動ではないので、「我慢するための方法のひとつ」とも考えられます。

イヤホンで音を防いだうえで、スマホ画面を見たり目を閉じたりすることで、外部からのストレスを減らせます。

オシャレすぎる耳栓「Loop(ループ)イヤープラグ」使用レビュー!睡眠はもちろん、聴覚過敏やライブ、勉強にもオススメ

専門家のコメント「電車に乗ること自体、イライラしやすい」

こうした結果を受け、こころサポートクリニック院長・平山貴敏先生は以下のようにコメントしています。

平山先生:

電車に乗ること自体、少なからずストレスが生じるのでイライラの閾値がいつもより下がった(イライラしやすい)状態になります。特に混雑していると周囲に目が向きがちで、無意識に自分からイライラをキャッチしに行ってしまうこともあります。

そんな時は少なくとも周囲に迷惑をかけないよう配慮した上で外の風景を眺める、音楽を聴くなど「自分の時間」に集中すると良いでしょう。

人は期待が裏切られると怒りやイライラを感じやすくなります。電車に乗る時は周囲に対する期待値を下げておくのもイラっとしない工夫の一つです。電車通勤は毎日のことなので、周囲への思いやりの気持ちを忘れずに快適に過ごす工夫が必要です。

▽監修者紹介

こころサポートクリニック院長

クリニックでは全国的にも希少な腫瘍精神科を専門にし、遺族ケア(グリーフケア)、家族ケアの普及啓発に取り組んでいる。複数の企業での産業医経験、臨床心理士の資格を活かして働く人のメンタルケアに従事、心理社会的支援に関する研究論文を多数執筆。東京大学医学部附属病院で研修後、東京大学医学部附属病院精神神経科に入局。JR東京総合病院、東京都立松沢病院、東京大学医学部附属病院で研鑽を積んだのち、国立がん研究センター中央病院に約10年間勤務。地域での腫瘍精神科、遺族ケア、家族ケアの普及啓発を志し、2024年こころサポートクリニックを開設し現在に至る。

【著書紹介】
『今夜からもう困らない!夜の症状緩和』(南江堂・2024年)
『ようこそ緩和ケアの森 患者・家族とのコミュニケーション』(南江堂・2023年)

【調査概要】
調査対象:電車通勤をしている人
調査期間:2025年4月18日~22日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性323人/男性177人)
回答者の年代:20代 21.0%/30代 36.4%/40代 24.2%/50代 14.8%/60代以上 3.6
調査引用 https://bizhits.sixcore.jp/

<Edit:編集部>

1 2