2026年7月8日

トマトジュースを飲み続けると血管はどう変わる?カゴメの研究で見えた“リコピン”の可能性

「血管年齢が気になる」。40代を過ぎると、健康診断やテレビ番組などで耳にする機会が増える言葉です。

血管は年齢とともに硬くなりやすく、動脈硬化や心血管疾患との関係も指摘されています。

そんな中、カゴメは、リコピンを含むトマトジュースを継続して飲むことで、血管のしなやかさを示す指標が改善したとする研究結果を発表しました。

トマトジュースのリコピンで血管の「しなやかさ」に変化が

今回の研究では、40~64歳の健康な男女72人を対象に試験を実施しました。

参加者はリコピンを含むトマトジュース、またはリコピンを含まない飲料を12週間飲み続け、血管のしなやかさを示す「FMD(血流依存性血管拡張反応)」を比較しました。

その結果、通常量のリコピンを含むトマトジュースでは12週間後、高リコピントマトジュースでは4週間後から、プラセボ飲料を飲んだグループと比べてFMD値が有意に高くなりました。

注目成分「リコピン」とは?

リコピンは、トマトなどに含まれる赤い色素成分です。

強い抗酸化作用を持つことで知られ、活性酸素の働きを抑えることから、生活習慣病との関係についても研究が進められています。

これまでにも血管への作用が示唆されていましたが、通常のトマトジュースに含まれる量のリコピンを数週間にわたって摂取した研究は多くありませんでした。

今回の研究は、その点を検証したものです。

FMDは、血管がどれだけ柔軟に広がるかを調べる指標で、加齢とともに低下するとされています。また、動脈硬化の初期変化を評価する指標としても利用されています。

今回の研究結果から、リコピンを継続して摂取することが、血管機能の維持・改善に役立つ可能性が示されました。

ただし「治療効果」を示した研究ではない

一方で、この研究は健康な成人を対象に行われたものであり、トマトジュースが病気を予防・治療することを示したものではありません。また、参加者数は72人で、さらなる研究による検証も必要です。

それでも、毎日の食生活の中でトマトジュースを取り入れることが、健康維持の一つの選択肢になる可能性を示した研究として注目されます。

トマトジュースを飲み続けるとどうなる? 1週間~3か月の変化

<Edit:編集部>