2018年10月26日

ストレスが多い女性と少ない女性の「睡眠」を比較。ストレスと眠りの関係性 (1/2)

 身体をリセットしたりストレスを低減するために重要な「睡眠」。毎日当たり前のようにとるはずの睡眠ですが、しっかりと睡眠時間をとれている人、とれていない人がいて、両者の行動には違いがある……そんな実態が見えてきました。メディプラス研究所・オフラボが全国14万人(男女各7万人)を対象に、「ココロの体力測定」調査を実施。その結果を公表しています。

低ストレス女性と高ストレス女性の行動には差が!

 まずは調査対象の中から、厚生労働省ストレスチェックに基づいた高ストレス女性(77点以上)と、低ストレス女性(39点以下)を抽出し、家族の睡眠ルールを比較。すると、高ストレス者と低ストレス者の間で、数値に開きのある項目が存在することが分かりました。

 まずは、低ストレス女性の行動で、高ストレス女性の行動ともっとも開きがあったのは、「家族でほぼ同じ時間に起きる」(1.66倍)という項目でした。高ストレス者は「自分が1番遅く寝る」(2.03倍)、「パートナーと寝る時間に差がある」(2.02倍)、さらに「平日と休日の就寝・起床時間に2時間以上差がある」(1.60倍)と答えていることから、就寝・起床時間に大きな違いがある傾向は見てとれます。

 さらに、低ストレス女性は「シーツや枕カバーは毎日替える」(1.47倍)、「寝る前は暖色や間接照明」(1.41倍)、「完全に消灯して寝る」(1.21倍)などと回答しており、眠る前から睡眠環境を整えていることがわかります。

"仕事をしながら家事もする"20代女性の睡眠時間が深刻

 高ストレス女性は、「自分が1番遅く寝る」と答えている割合が高いことが分かりました、特に、仕事をしながら家事もする"既婚・有職女性"の睡眠時間は深刻といえます。

 今回の調査対象から、既婚・有職女性を抽出し睡眠時間を調べると、睡眠時間を確保しやすいであろう休日の睡眠時間「5時間以下」の割合は、60代を除き、女性全体の9.7%を上回る結果になりました。中でも20代は15.4%と、男性全体の14.6%を上回っています。

 さて、こうなってくると気になるのが、低ストレス女性が持つ「自分ルール」。低ストレス女性はどのようなことに気をつけているのでしょうか? 調査結果を参照すると、低ストレス女性は「平日に1日以上しっかり寝る日を作る」(1.99倍)と、忙しくなりがちな平日の睡眠を大切にしていることがわかります。

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