2018年10月26日

ストレスが多い女性と少ない女性の「睡眠」を比較。ストレスと眠りの関係性 (2/2)

高ストレス女性は、睡眠に対して意外とストイック?

 また「スマホやPCは寝る1時間前まで」(1.95倍)、「毎日同じ時間の就寝・起床を心掛ける」(1.36倍)など、やはり時間に関する項目が目立っています。

 高ストレス女性はというと……「寝る直前までゲーム」(1.98倍)、「寝る時間になってもドラマの続きを見てしまう」(1.68倍)など、就寝時間への意識が希薄であることが見てとれます。その一方で「無音でないと眠れない」(1.39倍)、「90分の倍数を意識して眠る」(1.23倍)など、睡眠に対してややストイックな一面も。高ストレス女性は、けっして睡眠に関して無関心なわけではなく、やや神経質で理論派な部分もあるといえるでしょう。

低ストレス女性は快眠グッズに頼らない?

 最後に、最近増えつつある「快眠アイテム」に対するこだわりも見ていきましょう。

 今回の調査では、さまざまなアイテムの利用率を複数回答で訪ねましたが、ストレスレベルを問わずほとんどの項目が10%以下の選択率であり、もっとも多かったのが「該当なし」という項目でした。同項目は、低ストレス者が53.8%、高ストレス者が42.0%となっています。

 ストレスレベルでの比較では、「マットレス」(1.27倍)「掛け布団」(1.06倍)以外はすべて高ストレス者が高い比率を示しました。ここでも、高ストレス女性のストイックな部分が垣間見えますね。

 睡眠はリカバリーの重要な一要素です。睡眠が足りていないと感じる方は、生活サイクルを見直して、可能な限りストレスレベルを下げていきたいものです。

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【調査概要】
「ココロの体力測定2018」
方法|インターネット調査
期間|SCR調査 2018年3月7日~3月17日

◆SCR調査
対象|全国、20~69歳、14万人(男女各7万人)
項目|15問
分析データについて|厚生労働省の「ストレスチェック制度の健康状態項目」を基に独自加工して、点数化
集計データについて|集計したデータを、県・年齢を実際の人口でウエイト修正を行い活用

◆本調査
期間|2018年4月7日~20日
サンプル数|1800人
対象者|女性
今回抽出対象者|すべて女性
高ストレス者:450人
低ストレス者:556人 ※本調査

<Text:辻村/Photo:Getty Images>

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