ウェルネスフード
2019年9月2日

たんぱく質は「動物性」と「植物性」を一緒に摂ると効果的。キューサイが実証

 カラダ作りに加えて、美容などにも効果があるとされるたんぱく質。大きく分けて、動物性・植物性タンパク質があるのはご存知かと思いますが、これら両方を同時に摂取したら、どのような効果があるのでしょうか。キューサイが、これらを同時に摂取することによってたんぱく質の吸収率が高まることを実証。検証過程などを公開しているので、ご紹介します。

需要が増加するプロテイン市場

 すでにMELOSでも何度か紹介してきましたが、実は最近プロテイン市場が活気づいています。以下グラフの通り、ここ数年で需要が急増していることが分かります。健康志向の高まりによる疲労抑制、筋力の維持、さらには美容などさまざまな理由が背景にありそうですが、とにかく人気の高まりがあることは間違いありません。

 一方で、プロテインを摂るのは難しいと感じている方が多いのもまた事実。同社が実施した調査によれば、多くの女性が「たんぱく質を摂るのは大変」だと感じており、摂り方に悩む実態があるそうです。何とか、吸収率の高い摂り方はないものかと、今回同社は研究したそうです。

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たんぱく質は、種類によって吸収パターンが異なる

 同社は、たんぱく質が種類によって吸収パターンが異なることに着目。複数のたんぱく質を配合することで、特に筋肉合成に効果があるとされる「BCAA」を効率的に吸収できるのではないかと検証しました。

 検証では、ラットに対し試験食品を投与。0分・45分・90分・135分・180分時点の血中BCAA濃度(バリン・ロイシン・イソロイシン)を測定しました。

 すると、結果はこんな感じに。たしかに、植物性・動物性を両方摂取したほうが、BCAAの血中濃度が高いことが分かります。さらに、同社の実験によれば、植物性たんぱく質と動物性たんぱく質を同時に摂取すると、たんぱく質の吸収に持続性が認められることも発見。これは、筋肉の萎縮を抑制する傾向が認められることになります。

 すでに同社は今年5月に本件を特許申請済み。今後、どのような商品展開があるのか期待が高まりますね!

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<Text:辻村/Photo:Getty Images>