インタビュー
2019年1月31日

9nine・村田寛奈「自分で振り付けして踊ることで、表現のおもしろさを感じることができた」(後編)│アイドルと、スポーツと、青春と。#17 (2/3)

「踊ってみた動画」は、私が歌いながら踊れる舞台だった

——そういった経験と「踊ってみた動画」の投稿は何か関係があるのでしょうか?

「踊ってみた動画」は、当時の私が歌いながら踊れる舞台だったんです。それに好きなアーティストのMVで振り付けをコピーして、慣れたらオリジナルの振り付けを考えて……を繰り返しているうちに、振り付けを覚えることの楽しさ、自分で考えた振り付けで踊ることで、表現することの面白さを感じることができました。これは、9nineでも生かせていると思います。

——なるほど。実際にその後は、さまざまなコンテストでも多くの賞を受賞されていますね。コンテストに出場されていたのも入賞以外の動機があったりしますか?

オーディションを受けるために賞は必要だと思っていたのですが、本当の出場理由は人前に出る強さを育てるためでした。オーディション受ける前にやるべきことなのかなって。

——水泳も習っていたとのことですが、これはどのように生きたのでしょう?

歌うときの肺活量、踊るときの体力って考えると、いい経験ができたなと思います。そういえば、中学時代は長距離走も好きで、陸上部にも入部していたんです。

——どうして陸上部に?

些細な理由です。中学に入学すると「部活に入らないといけない」みたいな空気感があるじゃないですか。その空気に流されて、走るのが好きだったので陸上部を選びました。結局忙しくて練習に行けず、辞めちゃったんですけど……。

——走るのが好きだって思ったのは、小学生の頃の運動経験から感じたんですか?

はい。夜に母と走っていました。母は自慢気に「私って長距離選手だったんだよ」と言っていたんですが、私の方が全然早くて(笑)。ひょっとしたら得意なんじゃないかなって思ったんです。もしかすると、長距離走でも負けず嫌いが出ていたのかもしれません。

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