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寺田明日香「10年ぶりの世界陸上は図太く行きます」。日本新記録樹立の要因は“3つの改善”[特別インタビュー] (1/3)

 日本陸上競技連盟は本日9月11日、カタール・ドーハで開催される世界陸上(2019年9月27日〜10月6日)の日本代表選手を追加発表。MELOSでコラムを連載しているママアスリートの寺田明日香選手が、自身10年ぶりとなる世界陸上の出場権を正式につかみとりました。

 寺田選手は9月1日に開催された「富士北麓ワールドトライアル2019」(山梨県・富士北麓公園陸上競技場)で従来の日本記録を0秒03更新する「12秒97」という日本新記録をマークし、世界陸上の参加標準記録12秒98も同時に突破していました。

 国内の女子100mハードル界初めての12秒台という歴史的な日本新記録を樹立してから約1週間。世界陸上の出場権を自らの努力でつかみとった伝説のレースの振り返りと、周りの変化や今のトレーニング、今後の目標について訊きました。

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ハードルが低く見えた。初めての感覚

 9月1日、富士北麓ワールドトライアル2019が開催された富士北麓公園陸上競技場では、日本新記録となった12秒97のレースを目撃した超満員の観客から歓声と拍手が巻き起こり、熱気に包まれていました。その熱もさめやらぬ週末、すでに次のレースに向けて始動する寺田選手にレースを振り返ってもらいました。

「レース前日の夜は少し緊張していたのかも。だからお風呂で、タイムが出るとは期待しない方がいいぞ、と自分に言いきかせました(笑)。しかも当日のウォーミングアップは向かい風だったので、ほかの選手ともタイムはそこまで出ないねと話していました」

 世界陸上参加標準である12秒98を切るためのラストチャンス。レース直前に寺田選手とすれ違ったときは緊張しているように見えませんでしたが、当然プレッシャーは感じていたはずです。しかし、レース直前、いつもと違う不思議な感覚を覚えたといいます。

「びっくりするくらいハードルが低く見えました。初めての感覚でおどろきましたが、たぶん調子がよかったんだと思います。ハードルの高さが低いなんてありえないのに……」

 第一次陸上選手時代にも感じたことがなかった感覚。スタート位置に着き、ハードルを見つめて今日だけ低いわけがないはずと思い直したといいます。迎えたレース本番では風も味方し追い風のなか好スタート。みごとなハードリングを繰り広げ、寺田選手の感じた感覚が結果につながった瞬間でした。

「8月のアスリートナイトゲームズイン福井で金沢イボンヌさんの日本記録に並ぶ13秒00を出し、彼女から『記録を超えるのを待っている』というメッセージをいただいていたので、タイムが出たときはうれしかったですね」

 2020へ向けて着々と力を増すなかで日本新記録を出した今回のレースは、寺田選手にとって次のステージへさらにステップアップするための指針となりました。

タイムを縮めるために変えた3つのこと

 6月の日本選手権では惜しくも3位という結果だった寺田選手。日本選手権を終えてから寺田選手がタイムを縮めることができた要因をどのように分析しているのでしょうか。

 1つめは、陸上復帰当時からの課題だった“スタート”だといいます。

「実はスタートが苦手。今までは“のそっと”動き出すようなスタートでした。私はレース後半からのびることが多かったんですけど、富士北麓のレースでは、“バンッ”と前に突っ込むようなスタートに変えて、もしハードルに当たったら、当たったでしょうがないし今後修正していけばいいと思いチャレンジしました」

 そして2つめは、ハードルを“踏み切る位置”を変えたこと。

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