なぜ臭いうんちが出る?便の匂いを臭くしたくない人がやるべき対策5つ (1/2)
最近どうも便の匂いが気になる、そんな人に大正製薬から便通のにおいに関する調査をお届け。便の匂いの原因と対策を追っていきます。
便は何でできている? 水分8割、固形物2割
「食べ物のカスが便になる」と思われがちですが、便の主成分の約80%は「水分」です。残りの約20%は固形物で、食べ物のカスはその1/3。
その他、1/3が腸壁から剥がれた粘膜で、あとの1/3が腸内細菌です。
わずか1g(乾燥ベース)の便に、約1兆個の腸内細菌が含まれているといわれています。
なぜ便はくさくなる?
腸内環境が悪玉菌優勢になっているから
便のにおいに影響を与えるのが腸内細菌です。
腸内細菌には善玉菌、日和見菌、悪玉菌があり、悪玉菌は肉などのたんぱく質や脂質をエサとして好み、おなかの中で分解するときにイヤなにおいを放つ物質を作ります。
食生活がお肉や油っこいものに偏り、悪玉菌が増えて腸内細菌のバランスが崩れると、便のイヤなにおいが強くなります。
腸の働きが低下しているから
さらに、腸の働きが低下すると、身体のにおいにも影響が及ぶといわれています。
便秘で腸内にたまった有毒ガス(インド-ルやスカトールなど)が血液中に吸収され、有毒ガスは体内を巡り、毛穴などから放出されるのです。
赤ちゃんのうんちがくさくないのは、腸内細菌のほとんどがビフィズス菌だから
一方、ビフィズス菌に代表される食物繊維やオリゴ糖を好む「善玉菌」が多いと、便秘の改善にもなり、便のにおいは抑えられます。
ビフィズス菌は加齢とともに減少していくため、意識して摂取することで、腸内環境を整え、便のにおいをある程度コントロールすることが可能になります。
便の匂いを臭くしたくない人へ! 対策ポイント5つ
1. 朝食を欠かさず、繊維質が多い食事を意識する
朝起きて水を飲む、朝食を食べるなど、腸に刺激を与えることで便意を促すきっかけになります。
とくに、水溶性食物繊維は便をやわらかくしたり、有害物質を吸着する働きがあるため、意識して食べるのがおすすめです。
水溶性食物繊維を多く含む代表的な食品
ニンニク、ごぼう、山芋、オクラ、芽キャベツ、アボカド、インゲン豆・大豆などの 豆類、きのこ類、さつまいも、大根など
2. 水分をしっかり摂る
水分不足になると腸の内容物が腸内を通過しづらくなったり便が硬くなります。便の約8割は水分でできているため、こまめに水分を摂ることで便の状態を整えましょう。
3. 乳酸菌などのプロバイオティクスを摂取する
腸内フローラを整える(=腸活)ために大切なのは、善玉菌を増やすものを積極的に摂ることです。
善⽟菌を増やすには、善⽟菌を含むもの(プロバイオティクス)と、合わせて善⽟菌のエサとなるもの(プレバイオティクス※)を毎日の食事に取り入れることが効果的です。
※身体に良い善玉菌を含むものをプロバイオティクス、その善玉菌の栄養源となるものをプレバイオティクス、そして両方を合わせて摂ることをシンバイオティクスと呼びます。