
フィットネス
2025年6月3日
階段は膝関節に悪い?階段を使うと健康にいい人、逆効果になる人 (1/2)
「階段は膝に悪いから、なるべく使わないようにしている」――そんな声をよく耳にします。
膝への負担がゼロとは言えませんが、階段を上手に使えば、筋力アップや血流改善など、健康面でのメリットもたくさんあるはず。
今回は、“階段を登る”ことのメリットと、注意しておきたいデメリットを聞きました。あなたは「階段を使ったほうがいい人」でしょうか? 医学博士でSO.グレイスクリニック院長の近藤 惣一郎先生に聞きました。
──階段を使うと、どんなメリットがあるのでしょうか。
近藤先生:階段の上り下りは、体力維持・向上や健康増進に役立ち、短時間でも効果が見込める運動として、多くの人に推奨されています。
階段を使用するメリットは、下半身の筋力強化、心肺機能の向上、骨密度の維持などが挙げられます。
とくに、下半身の筋肉(大腿四頭筋、大臀筋など)をバランスよく鍛え、転倒予防、ロコモティブシンドローム(運動器の障害によって「立つ」「歩く」などの移動機能が低下した状態)の予防につながります。
また、心血管疾患のリスクを減らしたり、下半身の筋力アップに繋がったりすることが知られています。
メリット1 運動不足解消と下半身の筋力強化
階段の昇降は、下半身の筋肉をバランスよく刺激し、筋力向上に繋がります。これにより、基礎代謝が向上し、ダイエット効果も期待できます。
メリット2 心肺機能の向上
階段を上ることで心拍数が上昇し、心肺機能が向上します。心肺機能を高めることで、心血管疾患のリスクを減らす効果も期待できます。
メリット3 骨密度の維持
階段の昇降は、骨に適度な負荷を与え、骨密度を維持する効果があります。これにより、骨粗鬆症の予防にもつながります。
その他、認知機能の向上や、脳の健康を高める効果、血糖値を下げることも示唆されています。
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