
腹筋を割るには体脂肪率何%が目安?男女別の目標値と落とし方 (1/2)
どれだけ腹筋を鍛えても、脂肪で隠れていれば、割れた腹筋が見えることはありません。では脂肪はどう落とせばいいのか?縦線やシックスパックが現れる体脂肪率の目安を、男女別に紹介します。また、体脂肪を落とすための運動・食事の方法についても解説。監修はスポーツ整形外科医の樋口直彦先生です。
腹筋が割れる体脂肪率の目安
腹筋は体脂肪率が一定以下になると、誰でも見えるようになります。ここでは、男女別に「腹筋が割れる」ラインを解説します。
男性:10〜12%が目安
男性の場合、腹筋が見えるかどうかは体脂肪率に大きく左右されます。以下の表は、体脂肪率と腹筋の見え方の目安を示したものです。
体脂肪率 | 腹筋の見え方 | 印象・体型の目安 |
20〜25% | 縦線は見えない | お腹に丸みがあり、標準体型〜ややぽっちゃり |
17〜19% | 縦線がうっすら見え始める | うつ伏せやねじり動作で白線が出ることも |
14〜16% | はっきりと縦割れが見える | 力を入れなくても中心に線が出る、締まった印象 |
10〜13% | シックスパック状態 | 筋肉の凹凸が浮き出るアスリート体型 |
体脂肪率だけでなく筋肉量にも影響されますが、一般的に14〜16%で縦割れ、10〜13%でシックスパックが明確に見える状態とされます。
女性:20〜22%が目安
女性の場合、体脂肪率が20%前後になると、お腹の中心に縦のライン「アブクラックス(腹筋の縦割れ)」が見え始めます。ただし、女性は体脂肪率が20%を下回ると、生理不順・冷え・免疫力の低下など、健康面でのリスクが高まるため、体脂肪率は20〜22%をひとつの目安にするとよいでしょう。
体脂肪率 | 腹筋の見え方 | 印象・体型の目安 |
25〜30% | 縦線は見えない | 健康体型〜ややぽっちゃり、お腹全体に脂肪あり |
22〜24% | 縦線がうっすら見える | 姿勢や光の加減で白線が見える、バランスの良い体型 |
19〜21% | はっきりと縦割れが見える | 引き締まった美腹印象、くびれと両立可能 |
16〜18% | 筋肉の立体感も出てくる | モデル体型に近いが、女性にとってはやや低脂肪 |
腹筋が割れない理由は「脂肪で隠れている」だけ
「腹筋が割れていない=腹筋がない」と思われがちですが、実は誰でも腹筋は持っています。割れて見えない原因の多くは、その上に乗っている皮下脂肪が厚いためです。
どれだけ腹筋を鍛えても、体脂肪が多ければその形が浮かび上がることはありません。つまり、腹筋を「見せる」ためには筋トレだけでなく、脂肪を減らす努力が必要なのです。
体脂肪率を減らす方法【運動編】
脂肪を減らすには、筋トレだけでなく有酸素運動の組み合わせがカギです。効率的な脂肪燃焼に効果的な運動方法を紹介します。
有酸素運動:脂肪燃焼に効果的
脂肪をエネルギーとして使うには、有酸素運動が欠かせません。特にウォーキング・ジョギング・縄跳び・HIIT(高強度インターバルトレーニング)は、脂肪燃焼効率が高くおすすめです。
1回あたり20〜30分、週に3〜5回程度を目安に行うと、エネルギー消費と代謝アップが両立できます。無理のない範囲で習慣化を目指しましょう。
筋トレ:基礎代謝を上げて痩せやすく
筋トレによって筋肉量を増やせば、基礎代謝が高まり脂肪が燃えやすい体になります。腹筋だけでなく、スクワットやヒップリフトやプッシュアップ(腕立て伏せ)などの全身を使うトレーニングも組み合わせましょう。
筋トレは週2〜3回でも効果的。とくに初心者は、正しいフォームで継続することが結果に直結します。
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