ウェルネスフード
2026年2月18日

白湯のデメリットは?飲む量や温度次第ではリスクも。正しい飲み方を管理栄養士がお伝えします (2/3)

白湯のデメリットと注意点

このように健康習慣として信頼度の高い「白湯」ですが、取り入れ方によっては、健康に良くない影響を及ぼすことがあります。

ここでは、そんなデメリットや注意点を具体的に解説します。

起こりやすい不調

・消化不良につながることがある

健康のために白湯を飲み始めたところ、胸焼けや不快感が出ることがあります。

これは、大量の水分が胃の中に入ることで胃酸の濃度が下がり、食べ物を分解する消化酵素の働きが弱くなることや、食べ物が胃の中に留まりやすくなることが原因として考えられます。

こうした不快感は、日常生活の質を下げる要因になり得ます。さらに消化不良が起こると、栄養素がうまく吸収されず、結果としてトレーニングの成果が十分に出ないといった事態にも繋がりかねません。

体が不快に感じる飲み方になっていないかを見直すことが大切です。

・下痢を引き起こす可能性がある

便通改善を期待して白湯を取り入れる方は少なくありません。適度な水分摂取は排便をスムーズにすることが期待できますが、量が多すぎると腸の動きが必要以上に活発になり、下痢に繋がることがあります。

お腹がゆるくなる、便が水っぽくなるといった変化が続く場合は、飲む頻度や量を控えめにして調整しましょう。

・頻尿の原因になる

人の体は一度に吸収できる水分量が限られています。吸収しきれなかった水分は尿として排泄されるため、白湯を一度にたくさん飲むと、頻尿に繋がることがあります。

日中の活動に支障が出たり、夜間の睡眠を妨げたりする場合は、飲む量やタイミングを見直すサインです。

まれに起こるリスク

・「水中毒(低ナトリウム血症)」のリスクになることがある

健常者では稀ですが、短時間に何リットルもの水分を摂取することで、低ナトリウム血症(水中毒)を起こすことがあります。

これは血液中のミネラルが薄まることにより起こるもので、頭痛や吐き気から始まり、強いだるさ、意識障害といった重篤な症状に繋がることがあります。

体のために取り入れる習慣ほど、適量の範囲で続けることが大前提です。

・温度が高すぎると、食道がんリスクと関連が指摘されている

白湯で特に注意したいのは温度です。65℃以上の熱い飲み物を習慣的に飲むことは、食道の粘膜が熱刺激で傷つきやすくなり、長期的にがんのリスクを高める可能性があるとして、国内だけでなく海外でも注目されています。

IARC(国際がん研究機関)は、65℃以上の「非常に熱い飲み物」を「おそらく発がん性がある(グループ2A)」に分類しています。

また、イランで行われた約5万人規模のコホート研究では、70℃超の非常に熱いお茶を飲む人で、食道がんリスクが約8倍と関連づけられた結果が示されています。

白湯は通常50〜60℃に冷まして飲むものですが、沸かした直後に口をつける習慣がある場合は、温度を下げる工夫が必要です。

持病がある人の注意点

持病やむくみがある人は、悪化する原因になる白湯は一般的に身体への負担が少ないと捉えられがちですが、心疾患や腎疾患などによるむくみがみられる方は、疾患の悪化や治療の妨げになることがあります。

取り入れる前に必ず相談をしましょう。白湯に切り替えるかどうか、どれくらい飲んでよいかは、主治医の指示を優先しましょう。

次:正しい白湯の作り方・飲み方

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