VR×フィットネスの相性は抜群。ジムトレーニングがさらに楽しくなりそう (1/2)
顔の向きに応じて360度の映像が楽しめるVR(バーチャルリアリティ)と、フィットネスジムのエアロバイクの組み合わせが、これほど良いものだったとは―――。実際、都内で開催されたメディア体験会では、あちこちから楽しそうな歓声が沸き起こっていました。この強力なコンテンツが生み出されるきっかけとなった、日本エイサーとライフ・フィットネス・ジャパンの出会いについて、関係者に話を聞いてきました。
筆者も体験してきた!
日本エイサーとライフ・フィットネス・ジャパンは12日、Acer Windows Mixed Realityを用いた「VRフィットネスキット」の受注を同日より開始すると発表しました。トレーニング(フィットネス)ジムからスポーツ団体、ホテル、学校、そしてリハビリセンターなどの医療法人まで、幅広い企業に向けてソリューションの提案をしていく考えです。
▲主に法人向けに展開されるVRフィットネスキット
筆者も体験してきたので、まずはそちらのレポートからお伝えしましょう。ライフ・フィットネス・ジャパンのインドアバイク「SE3」にまたがり、日本エイサーの「Windows Mixed Realityヘッドセット」を装着します。バイクで体験できるコンテンツは、VRフィットネス・ソリューションを提供するVirZOOMが開発した7種類のゲーム。筆者はツーリングゲームを体験しましたが、このほかにも馬、戦車、カヌーなどを操作できる、バラエティに富んだゲームタイトルが用意されているようでした。
▲VirZOOMによる7種類のゲームタイトルを用意
(以下、具体的な地名は筆者の妄想です)自転車にまたがると、そこはギリシャの孤島でした―――。眼の前には舗装された綺麗なサイクリングロード。左には地中海が開け、穏やかに凪いています。さて、ペダルを漕ぎましょう。それに合わせて移ろいゆく景色。ツーリング仲間の背中が見えると、抜かしてやるぞと、つい足にも力が入ります。身体を傾けることで急カーブも攻略。しかし調子に乗りすぎて、たまにコースを外れました。画質が非常に綺麗なため、よそ見をせずにはいられません。太陽の照りつけや、潮風まで感じる思いでした。
▲VRフィットネス体験中のニヤける筆者。ブツブツと、独り言も言っています
▲筆者の視界をディスプレイに映したもの。他者にぶつかっても落車はしないのでご安心を
すると突然「はい、お疲れ様でした」の声とともに外されるヘッドセット。急に現実世界に引き戻されます。そうだ、ここは東京だった―――。妙に気恥ずかしさを感じる瞬間ですが、それだけ没入感がありました。