フィットネス
2020年9月16日

新型Apple Watchに2機種が登場。血中酸素濃度センサー搭載「Series 6」、廉価版で約3万円の「SE」

 米アップルは現地時間9月15日、スマートウォッチ「Apple Watch Series 6」「Apple Watch SE」を発表しました。いずれも日本では、9月18日(金)に発売されます。

血中酸素濃度センサー&常時表示ディスプレイ搭載の「Series 6」

 Apple Watch Series 6は、メイン機能の1つとして血中酸素濃度センサーを新たに搭載。

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 これは、ヘルスケア機能の1つで、ユーザーの血中に取り込まれた酸素レベル「酸素飽和度(SpO2)」を確認。赤血球によって、肺から体の他の部分に運ばれる酸素の割合を測定することで、酸素を含んだ血液が体全体にどれだけ行き渡っているかを知ることができます。

 なお、血中酸素濃度は、70パーセントから100パーセントの間で表示するように設計。ユーザーが静止している間は、オンデマンドで確認することができ、睡眠中など、ユーザーが活動していないときには、定期的にバックグラウンドで確認が行われます。

 すべてのデータは、ヘルスケアアプリケーションで確認することできるので、ユーザーは、血中に取り込まれた酸素レベルがどのように変化するのかを知ることが可能です。

 また、常時表示Retinaディスプレイは、手首を下げている(使用していない)シーンでも、Apple Watch Series 5の最大2.5倍の明るさを実現。常時表示により、通知センターやコントロールセンターにも簡単にアクセスすることができるようになりました。

 ほか、フィットネス方面の進化では、常時計測の高度計を搭載。電力効率が向上した新しい気圧高度計とGPSや近くのWi-Fiネットワークを使用することで、一日中リアルタイムで高度を知らせてくれます。

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 なお、同機能は、高度の変化を約30センチ刻みで検出することが可能。新しい文字盤で、ワークアウトの指標として表示することも可能です。

 これだけ進化したものの、バッテリー駆動時間は18時間と、これまで通り約一日持続。搭載チップも「U1チップ」が採用されたことで、最大20%の高速化が実現しています。価格は、税別42,800円からです。

▲引き続き、Apple Watch Hermèsもあり

約3万円の“廉価版”「Apple Watch SE」も新登場

 “SE”の名は、iPhoneシリーズでもおなじみかと思いますが、Apple Watchでも同様。「Apple Watch SE」は、先のApple Watch Series 6の廉価版にあたる商品で、高度な機能を実現しつつも、省くところは省いて価格を抑制しています。

 具体的には、Apple Watch Series 6で新搭載された血中酸素濃度センサーや、電気心拍センサーは搭載されなかったものの、Apple Watch Series 5と同様の心拍数測定は可能。チップは最新版ではないものの、「S5チップ」とのことで、Series 3と比較すれば、2倍の速度を実現しています。

 これだけ聞くと、「それじゃあSeries 5を買えばいいんじゃないの」という声も聞こえてきそうですが、高度計をはじめ、加速度計やジャイロスコープは最新版にアップデート。GPSもしっかり搭載されているので、日頃のワークアウトには十分な一品です。

 それでいて、価格も税別29,800円からと、控えめ。ちなみに、少々前のモデルにはなりますが、最低限の性能を取り揃えたSeries 3も健在で、こちらはさらにお安い19,800円から。

 最新性能てんこ盛りのSeries 6を取るか、血中酸素濃度センサーを我慢したSEをとるか、さらにはとにかく安いSeries 3をとるか.......。検討中の方にとっては、発売日の9月18日(金)まで悩ましい日々が続きそうです。

<Text:辻村>