フィットネス
2023年2月6日
「重量挙げ(ウェイトリフティング)」ってどんな競技?筋トレ初心者でもできる? (3/3)
スナッチ・グリップ幅の決め方
スナッチではバーベルを広く握りますが、体格や柔軟性によって適切なグリップ幅は異なります。初めてスナッチを行う人は、グリップ幅をどのくらいにしたらよいのでしょうか。
幅の決め方
- 片腕を横に伸ばし、こぶしから反対側の肩までの距離を測る
- 両肘を外側に伸ばし、肘と肘の間の距離を測る
この方法で大体の幅を把握し、それからグリップ幅を微調整してください。ちなみに私の場合は、AのほうがBより約5センチ長くなります。
長い棒を使ったグリップ幅の決め方
あるいは塩ビパイプなどの長い棒を使って、以下の動作を行ってみてください。肘を伸ばしたままバーを体の前後に動かすことのできる位置が、スナッチのグリップ幅になります。
肘を曲げず、バーを体の前後に移動できる手の位置を探る
共通チェックポイントと注意点
「ハング」「パワー」形式を用いたクリーンとスナッチでは、以下のポイントに注目しましょう。
- バーベルは体の近くを直線で移動する
- 肘を曲げるタイミングが早すぎないようにする(腕力に頼らない)
1セットの挙上回数は3~10回
ここで狙っているのはスピードと瞬発力の強化です。
動作スピードが遅くなってしまうほどの重さを持ち上げる、あるいは疲労困ぱいになるまで回数を多くしても、トレーニング効果は半減します。
そのため、1セットの挙上回数は3~10回程度とし、セット間の休憩を十分に取りましょう。
[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
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<Text & Photo:角谷剛>