インタビュー
2017年9月28日

会えない日々に猛勉強してアスリートフードマイスターを取得。サッカー柿谷曜一朗の妻・丸高愛実<前編>【アスリートの妻が教えるとっておきレシピ #4】 (2/3)

 いや、ぜんぜんです。自分でもやればできるんだなって思うぐらい(笑)。ダシの取り方も知らなかったぐらいで、ネットとかアプリのレシピの材料にダシ汁って書いてあるけど、取り方は書いてないので、ダシ汁って何だろうってずっと思ってて。二十歳ちょっと越えて自分が一人暮らしをするときにおばあちゃんに聞いたら「バカじゃないの!」って(笑)。そうしたら昆布がどれぐらいとか、かつお節はどのタイミングで入れるとかちゃんと書いたレシピをくれました。

スイスと日本。遠距離恋愛中にアスリートフードマイスターを取得

--おばあちゃんがお料理の先生なんて、心強いですね。旦那さまは食事に何かこだわりはありますか?

 基本的に旦那さんは、そんなにこだわるタイプの人じゃなくって、結婚する前まではほぼ外食か出前頼むかっていう生活だったらしいです。彼自身自炊はほとんどしてなかったですし、私のことも料理ができるとはぜんぜん思ってなかったみたいです(笑)。なので、ちょっとしたものを作るだけですごいよろこんでくれて、多分そこから料理が楽しくなりましたね。

--そうなんですか! いちばん最初に柿谷選手に作ってあげた料理は何でしたか? 大感激してくれたんじゃないですか?

 多分、スイスだったと思うんですけど、パスタかなぁ。大感激っていうか、「料理できるやん!」って。どんなふうに思ってたんだ!? って思いましたが、確かに料理できなさそうだし、もちろんそんなにできなかったですが、おばあちゃんに聞いたりして徐々に(笑)。

 あとはアスリートフードマイスターの資格を取るときに勉強しましたね。彼がスイスにいる間は会えないし、かといって私がすごく友だちと遊んでてもたぶん、イヤな気持ちになるかなって思って。車の免許も持っていなかったので、車の免許とアスリートフードマイスターの資格を取ろうって思いました。

--ご結婚する前に資格を取られたんですね。

 そうです。別々でいるときに資格をとりました。あんまり勉強は得意な方じゃなかったので、勉強の仕方も分からなかったし、人の何倍もやらないと受からないって思って毎日勉強していました。教科書を見つつ、ノートにひたすら書いて(笑)。

 アスリートフードマイスターの勉強ってけっこう理数系で、METs(メッツ:運動強度の単位)とかいろいろあるんですけど、数学みたいなのが。文章を読んでカロリーを算出する計算問題とかがあって難しかったですね。でも、電卓を使ってもよかったので、それだけはちょっと救いだったんですけど(笑)。

--ひとりでコツコツ勉強されたんですね。その原動力はやっぱり愛ですね! 資格を取ったことは日々の食事作りの役に立っていますか?

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