2017年10月4日

正しいゴルフスイングを会得するのにゴルフクラブは必要ない【マーク金井のゴルフの基本&上達話 #4】 (1/2)

 みなさん、初めてゴルフクラブを振った時に、何をイメージして振りましたか? ゴルフクラブもバットも、同じ棒だ! と野球のバットをイメージして振っていたのではないでしょうか? バットなら振ったこともあるでしょうが、ゴルフクラブは学校の授業でもやりませんから、なかなか振る機会がないものです。

 プロゴルファーといっても、松山英樹、石川遼の名前は思い浮かんでも、ゴルフスイングは頭に浮かばない、それは当然かと思います。しかし、ゴルフスイングと野球のスイングは、一番肝心なところが違います。それは、握っている棒(シャフト)の先に打つべきポイント(クラブヘッドの芯)が無いことです。

数あるスポーツでも、ゴルフ独特な動きがある

 「えっ? それは大したことなの?」と思われるかもしれませんが、棒の先に芯がない道具で、ボールを捉えるのに大切なことが、ゴルフスイングの最大の特徴であり、他の球技にはない動きです。この独特な動きを、まずは最初に覚えないと、本当のゴルフスイングとは似て非なるものになってしまいます。

 誰しも早く上達したい。はやくスコアアップしたいと思うはずです。その為の優先順位の1番となる動き。それは「ハンドアクション」です。まずは他のスポーツには無い動き、ゴルフ独自のハンドアクションを覚えてほしいのです。

 この動きを正しく覚えないと、どんなに体幹を意識して、軸が上手くできても、体が早く上手く使えても、ボールをコントロールできず、ボールを真っ直ぐ飛ばすことができないのです。ゴルフ独特の動きですからこの動きをまず覚えるのが上達の秘訣です。

 ちなみにゴルファーの70%は、この動きを正しくできていないままゴルフを続けています。まずこの動きを覚えることで、劇的に早く上達することができます。キーワードは「腕の使い方」です。特に難しい動きではありません。椅子に座ったままシャドースイングするだけで覚えることができます。

ハンドアクションを覚えよう

 アドレスとは構えた形のことで、ここでは傘を写真のように正面にセットします。

 そして右に傘を動かして、テイクバック。左手を伸ばして、右肘を約90度曲げることで、傘と左手でLの文字を作って下さい。

 左手を伸ばしながら、右肘を曲げると、手首は約90度コックされ、キレイなLの文字ができます。

 そして右に振り上げた傘をアドレスの位置(構えた位置)に戻します。構えた位置に戻した時は、構えた形と同じになっているように心がけて下さい。

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