【対処法】コーヒーの飲み過ぎで気持ち悪い。どうすればいい?[医師監修] (2/2)
死亡する可能性があるってホント?
コーヒーの飲み過ぎが、直接的に死亡につながることは通常ありません。
ただし、カフェインの過剰摂取が不整脈や高血圧の原因となり、それによって致命的な状況が引き起こされることがあるため、過度な摂取は避けるべきです。
腎臓に悪いってホント?
コーヒーの飲み過ぎが腎臓に悪いという噂は、一部正しいと考えます。
コーヒーには、カリウムというミネラルの一種が含まれています。腎不全などで腎臓の機能が低下していると、カリウムをうまく排出できず、高カリウム血症になりやすいです。
腎不全などの病がない人にとっては、コーヒーの飲み過ぎが腎臓に影響する可能性は低いと言えるでしょう。
太るってホント?
コーヒー自体のカロリーは非常に低い(スタバのアイスコーヒーは、240mlのショートサイズで9kcalしかありません)ため、コーヒーが太るという情報は間違いであると言えるでしょう。
むしろ、コーヒーには脂肪分解作用があるため、ダイエットに有効に働くと考えられます。
ただし、砂糖・ガムシロ・ミルク・ホイップクリームなど、糖分が多いものをコーヒーに追加すると、カロリーの過剰摂取により当然太ります。
病気になるってホント?
コーヒーを過度に飲み過ぎると、以下の病気リスクが増加する可能性があります。
- 不眠症
- 胃酸過多
- 不安障害
- 不整脈
- 高血圧
- 尿路結石
- 骨粗鬆症 など
しかし、これらのリスクは個人差があり、摂取量や体質によって異なります。
コーヒーの飲み過ぎで出る症状とは
コーヒーを飲みすぎると、以下のような症状が出ることがあります。
- 気持ち悪くなる
- 胃の不快感や痛み
- 胸やけ
- 頭痛
- 心拍数の増加
- 手の震え
- 集中力の低下
- 不安感が増してソワソワする
- イライラする
- 不眠などの睡眠障害
- 身体的・精神的に依存してしまう
これらの症状のほとんどが、コーヒーに含まれるカフェインの過剰摂取によって引き起こされるものです。過剰なカフェイン摂取は、中枢神経・血管・循環器などに影響するため、このような症状が起こると言われています。
コーヒーにはメリットもある
コーヒーに含まれるカフェインやポリフェノールによって、食欲抑制・脂肪燃焼・動脈硬化予防・抗疲労、抗酸化などの作用が期待できます。
適量であればメリットが多いので、飲みすぎに注意してコーヒーを楽しみましょう。
▼参考
コールドブリュー コーヒー - スターバックス コーヒー ジャパン
監修者プロフィール
なかざわ腎泌尿器科クリニック
院長 中澤 佑介
金沢医科大学医学部医学科卒業。「患者さんに近い立場で専門的医療を提供したい」という思いで2021年、なかざわ腎泌尿器科クリニックを開設。2023年6月、JR金沢駅前にメンズヘルスクリニック(Gran Clinic)を開院。
<Text:編集部>