2023年10月18日
筋トレを「倍速」でやるメリットとは (2/2)
この研究を紹介した米国科学振興協会が運営するウェブサイト「EukeAlert!」(※2)では、以下の方法で筋トレを行うことをすすめています。
最大筋力を高める筋トレルール
種目と重量設定
- 上半身と下半身それぞれで複数のエクササイズを行う
- 最大筋力を高めるための重量を選ぶ(簡単に挙がるほど軽くなく、1回も挙がらないほど重くない重量)
- 重量を挙げて、筋肉が収縮する際にはできるだけ速く、元に戻るときは自然なスピードで行う
回数とインターバル
- 各エクササイズは6~8回を1セットとして、1~3セット
- セット間には20秒の休息を挟む
トレーニングのやり方
- 各セットの反復回数は6回から始め、楽にセットをこなせるようになったら8回まで増やす
- 各セット8回ずつでも楽にこなせるようになったら、重量を増やして、反復回数を6回に戻す
正確な動作で決められた反復回数をこなせないときは、重量もしくは回数を減らしましょう。これは怪我を予防するために重要です。
参考文献:
(※1) “Muscle power in upright row movement: predictor of all-cause mortality in individuals between 41 and 85 years of age - Preliminary results”
(※2) “Ability to lift weights quickly can mean a longer life”
[筆者プロフィール]
角谷剛(かくたに・ごう)
アメリカ・カリフォルニア在住。IT関連の会社員生活を25年送った後、趣味のスポーツがこうじてコーチ業に転身。米国公認ストレングス・コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)、CrossFit Level 1 公認トレーナーの資格を持つほか、現在はカリフォルニア州アーバイン市TVT高校でクロスカントリー部監督を務める。また、カリフォルニア州コンコルディア大学にて、コーチング及びスポーツ経営学の修士を取得している。著書に『大人の部活―クロスフィットにはまる日々』(デザインエッグ社)がある。
【公式Facebook】https://www.facebook.com/WriterKakutani
<Text:角谷剛>
1 2