ウェルネスフード
2024年1月25日

「納豆は熱いご飯に乗せると栄養が壊れる」ってホント?

ご飯の上に納豆。定番かつ王道の食べ方ですが、アツアツほかほかのご飯に乗せると、栄養が損なわれるというウワサも。これって本当なのでしょうか? 「その食べ方NGかも!納豆の「栄養を損なわない食べ方」とは」から管理栄養士の回答をピックアップ!

Q.納豆をほかほかご飯の上に乗せても大丈夫?

A.大きな影響はない

「ホカホカご飯程度の熱なら、短時間であれば問題ない」と語るのは、たいや内科クリニックの管理栄養士 林 安津美さん。

「納豆の酵素活性を最大限に保つためには、可能な限り低温で摂取するのが理想的です。しかし、ご飯の上に納豆を乗せる程度の熱であれば、大きな影響はないと考えられます」(林さん)

ナットウキナーゼは、50℃前後で徐々に活性を失い始め、70℃以上で不活性化するとされています。

ほかほかのご飯の温度は60℃~70℃程度。長時間乗せると不活性化する恐れがありますが、短時間であれば問題ないでしょう。

納豆は生でいただくのがベストな食べ方!

林さんはさらにこう語ります。

「もっともも大切なのは、納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素を活かすことです。この酵素は血液をサラサラにする効果がありますが、高温で失活してしまうため、納豆は加熱せず生で食べるのがベストです」(林さん)

納豆チャーハン、納豆汁などおいしいアレンジが豊富ですが、栄養面という意味合いでは「生で食べる」が正解のようです。

※本記事は『その食べ方NGかも!納豆の「栄養を損なわない食べ方」とは』の一部を再編集したものです。

監修者プロフィール

たいや内科クリニック
管理栄養士 林 安津美(はやし あつみ)さん


大学卒業後、JAあいち厚生連で37年にわたり病院の管理栄養士として勤務。その間、豊田厚生病院・安城更生病院の技師長として17年間在籍。2022年5月よりたいや内科クリニックへ入職。病態栄養専門管理栄養士・日本糖尿病療養指導士・腎臓病療養指導士・がん病態栄養専門管理栄養士・和漢薬膳師等の資格を活かし、患者さんの思いを聴き・応え、患者目線でテーラーメイドの医療を届けるよう心掛けている。

<Edit:編集部>