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2019年8月1日

犬の散歩でダイエット。ドッグウォーキングの基本フォームを習得しよう (3/3)

犬と人間の適正距離・スピードを知ろう

 犬は種類や年齢などによって、無理なく歩ける距離や速度が異なります。犬を散歩させるうえでの適正な距離とスピードを知るには、散歩から帰宅した時の様子を観察してみてください。犬がゆったりくつろいでいたり、きちんとごはんを食べているようであれば大丈夫です。

 また、ネットやスマホアプリなどで地図を開き、普段歩いている区間の距離を測定するとともに、家を出てから戻るまでの時間も計っておくとよいでしょう。データと犬と自分の疲れの程度などを比較して、散歩の所要時間や距離を適切なものに調整していけるはずです。

 人間としては“やや楽~ややきつい”か、“ほんのり汗ばむ”程度が好ましい状態です。もっときついと感じる状態であれば、その分だけウォーキング効果は得られるかもしれませんが、犬がそのペースについてこられるとは限りません。ドッグウォーキングでは、人と犬が一緒に歩いて、互いに一番効果が高くなるポイントを見つけることが肝心なのです。

 また、きつめでクタクタになるようだと、人間も毎日続けるのは難しいでしょう。ウォーキング自体、極端に負荷をかけるのではなく、無理のない状態を淡々と継続することで効果を得られるものです。

 適度な運動量をこなせているか、人間にとって適正なウォーキングの距離と速度を知るには、運動中の心拍数を測定する方法があります。

(220-【年齢】)× 0.6~0.75=目標心拍数

 心拍数は、上記の計算式で算出した範囲内におさめるのがベスト。一つの目安として、覚えておくとよいでしょう。

 特別な器具も必要とせず、3日坊主になる心配もナシ。愛犬といつもの散歩をしているだけで、ダイエットに挑戦したり、健康的な身体を維持できます。さらに、ドッグウォーキングでは、身体の部位ごとに効果のあるトレーニングも可能です。後編ではその方法を紹介します。

[監修者プロフィール]
加藤なぎさ(かとう・なぎさ)
一般社団法人 日本ヒューマン・ドッグウォーキング協会(JHDWA)監事・広報担当。2013年の協会設立より現職。大学教授、医師、獣医師、ウォーキング指導者、ドッグトレーナーらとともに、ドッグウォーキング・メソッドの確立に尽力。現在、協会の広報窓口として活動中。「ドッグウォーキング」は㈱アソシエーションの登録商標
【公式HP】http://www.jhdwa.org/index.html

<Text : 藤岡千夏(H14)/Photo:一般社団法人 日本ヒューマン・ドッグウォーキング協会(JHDWA)提供>

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