ヘルス&メンタル
2024年9月3日

最近よく聞く「自律神経」とは?自律神経が乱れる原因と整える方法[医師監修] (3/3)

自律神経を整える方法5  適度な運動

適度な運動は、ストレスを解消し、自律神経のバランスを整える効果があります。ウォーキングやヨガなどの運動は、副交感神経を活性化させ、リラックス効果を高めます。

自律神経を整える運動としては、スイミング、太極拳、ストレッチがおすすめです。

スイミングは水の浮力が体をリラックスさせる効果があります。太極拳やストレッチのような呼吸がゆったりした運動は、副交感神経が優位になります。

逆によくないのは、筋トレ、速めのランニング、ダッシュなどです。激しい運動は交感神経が優位になってしまうためです。

自律神経を整える方法6  質の良い睡眠

質の良い睡眠を確保することは、自律神経を整えるために非常に重要です。寝る前にスマートフォンやパソコンを避け、リラックスした環境で眠ることが、安眠につながります。

  • 石原先生が実践している、自律神経を整えるセルフケア

私の場合、クリニックが終ったら、5kmランニングをしています。その後、銭湯で湯船につかって体の芯から温まる、「サウナ10分+水風呂1分のセット」を3回繰り返しています。

また、常に腹巻きをしてお腹を冷やさないようにしています。

運動をすることでストレス発散と、体を適度に疲れさせることにより良く眠れるようになります。お風呂で体の芯から温まることも安眠に繋がり、サウナと水風呂の繰り返しは自律神経のバランスを整えてくれます。

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夕食は、味噌汁、もずく、納豆、サーモンとまぐろの刺身を食べながら、晩酌をします。

味噌、納豆の大豆には、自律神経のバランスを整えるGABAが多いです。サーモンやまぐろのEPAには抗炎症作用があり、脳の炎症を抑えたり、自律神経のバランスを整えたりする働きがあります。

また、まぐろに多く含まれるビタミンB6はGABAの合成を助けてくれます。サーモンやまぐろには、ビタミンDが多く、ビタミンDには自律神経のバランスを整える働きもありますね。

あとは寝る前のストレッチで、開脚などの股関節のストレッチ、肩をゆっくりぐるぐる回したりする肩甲骨のストレッチをしています。毎日、爆睡です!

監修者プロフィール

イシハラクリニック副院長 石原新菜先生

メキシコのゲルソン病院、ミュンヘン市民病院の自然療法科、英国のブリストル・キャンサー・ヘルプセンターなどを視察し、自然医学の基礎を養う。現在は漢方薬処方を中心とする診療を行うかたわら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。二児の母、また女性としての視点からアドバイスにも定評がある。

<Edit:編集部>

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