「親からの愛情不足で育った大人」の特徴とは。こんな問題行動や思考の偏り、ありませんか? (1/4)
大人になってからも、自分の性格や行動パターンに悩むことはありませんか? その中には、幼少期に受けた親からの愛情の影響が根深く関わっている場合があります。
親からの愛情が足りないまま育った大人は、対人関係や自己評価においてさまざまな課題を抱えることが多いと言われています。知らず知らずのうちに問題行動や偏った思考に陥っているかもしれません。
親からの愛情不足は大人になってどのような影響を及ぼすのか、またそれによってどんな問題や生きにくさが出てくるのか探っていきます。
監修は、親子関係心理学の専門家・合同会社serendipity代表の三凛さとしさんです。
親からの愛情が不足して育ってきた人には、どんな特徴が見られる?
親から十分な愛情を受けずに育った人には、おもに以下の特徴が見られることが多いようです。
多くの面において自己肯定感が低い
自分を価値ある存在として認識するのが難しいため、自信を持てない、自分を過小評価しがちです。
対人関係が不安定になりやすい
愛情を受けた経験が多くないため、他者との親密な関係を築くことが苦手で、依存的になったり逆に距離を取り過ぎたりします。
感情のコントロールが苦手である
感情のコントロールが苦手で、ストレスや不安に対して過敏に反応する、過度に喜ぶなど感情的になりやすいです。
「親の愛情不足」、たとえばこんなパターンが挙げられる
ここでいう「親の愛情不足」の例として、たとえば以下のようなパターンが挙げられます。
親が意図的でなくても、結果的に子どもが「愛されていない」「大切にされていない」と感じる原因となり、その影響が長期的に続くことがあります。
子どもの感情を軽視する、否定する、無関心
「そんなことで泣くな」「そんなことで?」などの感情軽視や、「我慢しなさい」といった感情の抑圧などを行うと、子どもは自分の感情表現が無価値だと感じてしまいます。また
愛情を条件付きで与える
子どもが成功したときや、親の望む行動を行ったときにのみ愛情を示し、失敗やミスをしたときには冷たく接する場合、子どもは「愛されるためには●●でなければならない、そうでないと愛されない」と感じ、無条件の愛情を経験できません。
また、自己評価を他者の評価に依存するようになります。